1985年にリリースされたニックの傑作セカンドアルバム、ファーストアルバムからそれほど間がなかったにもかかわらず、ファーストを超える充実した作品を20代の若者が作り上げたというのはすごい、非常に独創的なサウンドで、彼にしか出せない暗さとポップさが共存するような音楽は、当時のミュージックシーンの中では異質というか異端児的な存在だったような気がする。大ヒットした「リドル」は小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」にパクられたと囁かれるほど日本でも話題になり、「謎」という題のとおりに歌詞も難解、意味不明なもので、ニックはこの曲の歌詞に隠されたメッセージがあるなどとマスコミに語っていたが、90年代のインタビューの中で「プロデューサーからヒット性のある曲がないから急いでキャッチーな曲を作れといわれて短時間で書きあげた曲がリドルだった。歌詞にも何も意味はない」ということを自白している。このアルバムから「ワイドボーイ」「ドンキホーテ」の3曲のシングルヒットがあるが、捨て曲のないアルバムで「ユーマイト」のようなシングルカットできそうな曲もあれば、「セーブザホエール」のようにシングルにはできないが、アルバムを買いたくなるようないい曲がずらりと揃っている。このアルバムからわずか1年後に「ラジオミュージコーラ」をリリースしたが、「リドル」の出涸らしのようなアルバムで、曲に魅力がなく、売り上げも低迷し、急激に失速してしまったのは残念だ。アルバムジャケットの髪型は当時の流行で、少年隊のモックンも同じ髪型をしていたのを思いだす。プロデュースはラッシュのプロデュース等で有名なピーターコリンズが担当