私がこのアルバムを手にしたのは確か中学が高校くらいの時だったと思う。
現在30歳半ばなので、今思えばそれだけ古いアルバムだということだ。
でも今でもすごく新鮮に聴こえる素晴らしい作品だと思う。
購入当初はマルサリスの事はよく知らず、先に超絶技巧のクラシックのCDをきっかけに名前を知った。
もちろん若造の私はライナーを読むこともなく、ただアルバムに写っている渋い楽器が気になっていただけだった。
これは後にmonette社製のシカゴモデルだということを知り、同社の後継モデルであるあの真鍮の塊のようなAJINAやRAJAなどのまさに角の様な楽器へと進化していった事も徐々に知ることになった。楽器の話にそれるが、現在使っているPRANAシリーズでの演奏が私の中ではお気に入り。
話は戻って、このアルバムはピアニストの父との共演だということは知っていた。当時しょぼいCDラジカセで聴いていた私はなんとなく大人な雰囲気の曲だなーと思っていたくらいだったが、なぜかずっと頭に残っていて、歳をとっても何かあるたびに繰り返し聴くようになり、ついには今では一番よく聴くアルバムとなった。
一番のいいところは、パラパラと吹き散らかすことのない演奏、父とのなんともいえない息、そして何よりシンプルな楽器構成と選曲。まあ結局は全部良いと個人的には思っている。しかも21曲も入っているという大サービスぶりで、まあとにかく持っていて損はない。
ジャズミュージシャンは多く居るが、私はこの一枚こそ聴かせる、でも自然なジャズの音だと感じている。
大分経ってから読んだライナーに書かれていて知ったのは、スタンダードタイムシリーズのVol2を飛ばしてなぜか本作がVol3とタイトルをつけたということ。
何か想いいれがあるのだろうか。
決して派手さはないが、心落ち着くアルバムです。
思ったことをつらつらと書いただけの冴えないレビューですが、参考にしてください。