5年にわたるヨーロッパ生活にピリオドを打ち、米国に帰ったチェットの帰米第1作で、国内初CD化です。御存知のようにチェットは、かなり深刻なジャンキーで渡欧後もそれが原因で3回も服役したそうです。そんなチェットが気心の知れたメンバーを集め、吹き込んだのがこのアルバムです。
全10曲、タッド・ダメロンのオリジナルが5曲、ハル・ギャルパーのオリジナルが2曲、R・カーペンターが2曲、そして、D・ジョーダンが1曲の構成になっています。1 スローバラード、チェットの哀愁を帯びたflhが聞きものです。2 御存知ウォーキングです。チェットのヴォーカルがフィーチャーされていて、中々よろしいです。P・アーソのtsも好サポート。3 アップ・テンポの曲で、少しスタイルは古いですが、軽快にスイングします。4 チェットのヴォーカルがフィーチャーされています。枯れていていかにもチェットらしいです。5 アップ・テンポの曲で軽快にスイングします。6 軽快にスイングし、チェットのflhも聞かせます。他のメンバーも好サポート。7 スローバラード、チェットのアンニュイなヴォーカルが心に切なく響きます。8、9 ハード・バップ風で軽快にスイングします。10 アップ・テンポで軽快に仕上がっています。チェットのflhものっていますし、他のメンバーのソロプレイも中々聞かせます。
今回のこのシリーズでチェットの関与するアルバムが何枚か出ました。ハッツ・オフ、ミッシェル〜ガール、夢のカリフォルニアですが、何れも今回のアルバムより少し後に録音されたようです。これらのアルバムと比較すると本アルバムは、全盛期よりは少し落ちると思いますが、いかにもチェットらしい輝きがありますし、勢いも感じられます。また、ヴォーカルもチェットらしいアンニュイさがあり、中々聞かせます。今回発売されたアルバムの中では、本作がぴかいちで推薦できます。