いきなり、RADIOHEADかBATTLESか、みたいなポストロックっぽい先鋭サウンドでスタートする8作目。
前作とはまたガラッと方向性を変え、オルタナの王道(という表現の仕方も変ですが)を行くスタイルをプレゼンしたものとなっている。
とは言いつつも、『YANKEE HOTEL FOXTROT』や『GOHST IS BORN』で見られたようなアンビエント感は全く感じられず、作品のベーシックな部分においては、あくまで歌重視のポップ作品であると言っていいかと思う。
しかし、ちょっとレトロっぽい70年代風ポップロックが満載であった前作とも、確実に違っている。
新しい彼らのスタイルを模索し始めた作品、と言ってもいいかもしれない。
あるいは、彼らのルーツであるフォークロックやオルタナカントリーを強く意識させる楽曲が多く収録されていることから、これまでの彼らの歩みを総括する作品になっているとも言えるだろう。
とにかく、物憂げで、重厚感があって、ハイレベルなプロダクションが印象に残るアルバムだ。
そして、そのふり幅の大きさにも大いに驚かされる。
先述したMI「ART OF ALMOST」と、最終曲「ONE SUNDAY MORNING」(←12分!もあるカントリーナンバー)は、とても同じバンドの同じアルバムに入っているとは思えないほどの落差があり、「これぞオルタナ!」といった部分を、物凄く印象づけられる作品構成になっていると、個人的には強く感じさせられた。
いつも通りの、素晴らしいアルバムである。
REM無き今、その方向性を、その存在意義を、しっかりと継承していく真のオルタナバンドとして、今後も彼らは活動していくのだろう。