もともとは81年、レーザーディスクのソフト用に、ロスの大きめのライブハウス(? というか“カントリークラブ”、との由)で収録/制作された作品。ということで、構成にしても映像のクリアさにしても、80年代初頭という時代を感じさせるものではあるが、日本で発売されている彼らの映像作品のほとんどすべてが“LIVE in JAPAN”ものであることを考えると、これはやはり貴重かつ興味深い作品だといえる。ドン(元ドゥービーズのマイケル・マクドナルドっぽく、前髪をおろしているのが新鮮)、ボブ(少しウェーブのかかったヘアーを伸ばして、TVシリーズ「アメリカン・ヒーロー」などで人気のあったウィリアム・カットのよう!?)、ノーキー(例によってゴツいカウボーイ・ハットが似合いすぎ! かぶる時は「装着!」とか言ってそう?!)、そして(ボブと共に、80年のアルバム『カメレオン』の時の“The Ventures”ロゴ入りシャツを着ている)メルの“オリジナル・フォー”による、とことん余裕、ってな感じの快演の数々。ちょうどこの頃エアプレイを中心にヒットしていたらしい(日本では出なかった)“Surfin' & Spyin' ”や、メドレーではなく単独で演奏の「パーフィディア」、『カメレオン』からのスカ風味「ゴールドフィンガー」、そして「パイプライン」(異常に受けている…!)などに、客席前方をオールスタンディングで占める若いお客さんたちもノリノリ。しまいにはゴーゴーガールズまで登場だ(といっても、お客さんなのだが。舞台の隅のところにちょこんとあがって、立ち膝でおしとやかに踊っているのが、何ともいえずいい感じ)。何も飲んでない、しらふの状態で見ていたのに、ふと気がつくと彼らのパフォーマンスにすっかり酔わされてしまったオレがいた(やっぱりコレ、DVDもあるといいなぁ……)。