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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
TOCをR&Dや調達まで拡大して適用したケース小説,
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レビュー対象商品: ザ・ベロシティ (単行本(ソフトカバー))
※一部、本の粗筋に触れた部分があります。表題のべロシティとは、「方向性を伴った速さ」と解説されている。本書を極端に要約すれば、TOCで正しい方向付けをして、TOC、リーン、シックスシグマの三つを活用してビジネスのスピードをあげていくという内容である。 既に多くの方がコメントされているとおり、本書はあくまでTOCの専門家の視点で書かれたものであり、リーン生産方式は、TOCの優位性を強調する材料、またはTOCを補完する位置づけで描かれている。ボトルネックにフォーカスし、スループットの最大化を目指すTOCの理論はシンプルで分かりやすい。一方、リーン生産方式(および、ベースとなるトヨタ生産方式)はその全容を理解するのはなかなか難しい(本書でも、TOCの理論は比較的丁寧に解説されているが、リーンについては表面的部分的にしか書かれていない)。TOCはアカデミックな理論が先にあって、それを現場に適用していったものであり、逆にリーンは、1企業で長年培われた生産方式、思想、カルチャーを、後からアカデミックに理論化したものである。そもそもの成り立ちが異なる。ここで描かれているリーン生産方式の例は、表面的な理解だけでリーンを導入しようとすると失敗するよという事例のサンプルとしてみた方がよい。 本書は、TOC、リーン、シックスシグマを見事に融合した新しいソリューションを期待するよりも、「ゴール」の発展形として、TOCをR&Dや調達まで拡大して適用したケース小説として読んだほうが適切であると思う。ただ、その視点で見た場合もクリエイティブな仕事のマネジメントとオペレーション・コントロールを両立させるための根本的な課題解決は提示されていない。調達に関しても、ここに書かれているのは、定量発注から定期不定量発注に変えてうまくいくという単純なケースである。 マネジメント論の視点からの本書の読み方もある。主人公であるエイミーは最初の一年間はなんらマネジメントをしていない。上から言われたことに単純に従い、すべて部下任せで、そのくせ迅速な情報を入手して、アクションするような仕組を構築するわけでもなく、真の課題を認識しようとしない、信頼できるリソースを積極的に見つけ出そうとする努力もしていない・・・。悪いマネジメントの典型である。しかし、窮地に立たされた以降のエイミーは別人である。信頼できる参謀、スタッフの組織化、真の課題を探ろうとするアプローチ、社員への危機感のあおりとモチベーションのあげ方、正しい情報の迅速な入手とアクションなど。彼女を通してマネジメントのあり方の悪いケース、良いケースが理解できるよう描かれている。 「ゴール」の共著者であるジェフ・コックスの力によるところが大きいと思うが、小説そのものは、筋立てが非常に面白く、最後まで一気に読むことができる。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
21世紀版「ザ・ゴール」には成り得ない。,
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レビュー対象商品: ザ・ベロシティ (単行本(ソフトカバー))
※一部、本の核心に触れた部分があるため未読の方はご注意ください。「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール」「クリティカル・チェーン」を読み終えた後で、"TOCにリーンとシックスシグマ(以下、LSS)を組み合わせる"というテーマに惹かれて買いました。 感想としては ■ムダな描写が多い。 → 本題とは関係の無い人物描写が他のゴールドラット作品に比べて多く、ダルいと感じました。また登場人物が多く誰が何をしているのか分かりづらいのも難点です。 ■中途半端な説明 → まずTOCについてはザ・ゴール2で用いられたハイキングの例などを引用して解説していますが、説明が少なくザ・ゴールを未読の人が初めて読んで、きちんと仕組みを理解できるのか?と感じました。 またLSSについては導入することでどういうメリットがあるかという説明は多々見受けられますが、実際は成果があがっていないため「LSS=使えない」という意識を植え付けられるのではないかと。また具体的に「どう導入するか・どんな点に気をつけなければならないか」という点で説明不足だと感じました。 ■結局最後はTOC → 肝心のTOCとLSSの連携という点ですが、ここが一番残念でした。「LSSだけでは利益にはつながらず、TOCだけが解決可。LSSはTOCの上で少し役立つだけ」という結果になっており、TOCとLSSの連携が生み出すシナジーを感じることはできませんでした。 LSSを交えてTOCの総集編のようなものを作ろうとしたのでしょうが、一冊にまとめすぎようとして逆にわかりづらく、内容も薄くなっていると思います。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
少しがっかりです,
By よし "よし" (東京都八王子) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ベロシティ (単行本(ソフトカバー))
まずは、この本はゴールドラット博士が書いたものではありません。同博士が立ち上げた会社のメンバーによって書かれた本です。 TOCとシックスシグマ、リーンという業務改善方法を組み合わせて ハッピーエンドとなる物語ですが、TOCの説明は詳しいのですが シックスシグマやリーンについては、いまひとつです。 TOCという強力な手法に シックスシグマやリーンを従属させれば、いい結果が生まれる ということをいうだけで、組み合わせの描写がいまひとつです。 ザ・ゴールの方がより分かりやすくTOCを説明していますので、 何のために書かれたかがよく分かりません。 もっと、シックスシグマやリーンの描写が欲しかったです。
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