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5つ星のうち 5.0
2010年の日本短編ミステリ傑作集,
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レビュー対象商品: ザ・ベストミステリーズ2011 (推理小説年鑑) (単行本(ソフトカバー))
日本推理作家協会が毎年編纂している、ベスト短編ミステリ・アンソロジーの2011年版。2010年の日本短編ミステリの収穫が味わえる本書は、12編の作品を掲載しています。ここでは、強く印象に残った5編を紹介します。 【人間の尊厳と八00メートル】(深水黎一郎) 絵画やオペラを題材とした芸術ミステリを長編で楽しませていただいているが、本作品でも「著者らしい蘊蓄づくし」の展開で、思いがけない真相が待ち受ける快作。 題材に、「量子力学」が取り上げられているのにも注目しました。 最後に表題の深い意味が納得できる展開には、脱帽。 後味の良さも好印象の作品でした。 【原始人ランナウエェイ】(相沢沙呼) 放課後の高校に原始人が現れる−−そんな都市伝説を題材に描く青春ミステリだが、最後に明かされる真相は、とても深刻なもの。 そのギャップが印象的な佳作。 【芹葉大学の夢と殺人】(辻村深月) 若くして直木賞にもノミネートされている作者だが、初めて作品を読みました。 あえてジャンル付けするなら、「心理サスペンス」とでも言えるのかもしれませんが、主人公の女子大生の「心情」は瑞々しく、かつ凄惨なもの。 強烈な印象を残す傑作。 【天の狗】(鳥飼否宇) 立山連峰の断崖絶壁を登攀したロッククライマーを襲った惨劇−−それは、「不可能犯罪」と呼べるもので、ディクスン・カーを彷彿とさせる、まさに、本格ミステリ。 しかも、モチーフは「天狗伝説」で、日本人作者でなければ書けないもの。 トリッキーな作風への挑戦が嬉しい傑作。 【満願】(米澤穂信) 青春ミステリ、という作風の印象を持っていましたが、本作品は全然違います。 昭和期に学生時代を過ごした弁護士の回想からなる本作品は、かつての社会派推理小説の書きぶりに近く、作品の時代設定から敢えてそのような筆遣いにしていると感じました。 作者の力量の深さが感じられる佳作。
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今年度も豊作でしたが・・・,
By タマ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ベストミステリーズ2011 (推理小説年鑑) (単行本(ソフトカバー))
本年度からデザインが一新され、持ちやすくなった! 軽くなった! 読みやすい! でも・・・少し安っぽくなった。収録作品を勝手に4段階評価(A〜D)させていただきました。お時間のない方のお役に立てば幸いです。 A・・・人間の尊厳と八00メートル、殷帝之宝剣、本部から来た男、天の狗、橘の寺、満願 B・・・アポロンのナイフ、死ぬのは誰か C・・・原始人ランナウェイ、芹葉大学の夢と殺人、棺桶 D・・・義憤 ちなみに、曽根圭介作品の「義憤」に対する評価は大甘です。本来ならば評価外にすべき作品かと思われます。その理由が知りたい方は、以下の映画作品を鑑賞してみてください。必ずや、納得あるいは賛同してくださることでしょう。 「ブレイブワン」ワーナー・ブラザース製作・2007年劇場公開作品・ニールジョーダン監督・ジョディフォスター主演
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