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5つ星のうち 5.0
旬の推理作家が勢揃い,
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レビュー対象商品: ザ・ベストミステリーズ2010 (推理小説年鑑) (単行本)
日本推理作家協会が毎年編纂しているアンソロジーの2010年版で、2009年発表の17編を収録。2012年現在、3年前のものですが、今活躍中の作家を知る手がかりになると思い、読んでみました。以下、特に印象に残った5編の紹介です。 【星風よ、淀みに吹け】(小川一水) 個人的に好きな分野である「SFミステリ」。 月面基地での生活を想定した実験施設「BOX-C」で起きた殺人事件を描いた本作品は、外部から密閉された空間での犯罪で、一種のクローズド・サークル。 SF小説が主な活躍の場のようだが、SFミステリを今後も書いてほしいと思いました。 【老友】(曽根圭介) 本アンソロジーの「2011年版」を先日読んだ時、同著者の掲載作品「義憤」をどのように評価してよいか分からず、レビューには載せませんでした。 しかし、本作品を読んで、著者はミステリ小説の系譜のひとつである「犯罪小説」を大胆に作品世界に持ち込んでいると認識。 本作品でも題名から受ける印象とは全く別の「心の暗黒面を抉る」物語が展開。 この著者に嵌ってしまうのが、怖い。 【眼の池】(鳥飼否宇) 「2011年版」掲載の「天の狗」が「天狗」なら、本作品では「河童」が犯したとしか思えない犯行が描かれます。 もちろん「合理的な解決」ありで、個人的に好きな作風です。 【波形の声】(長岡弘樹) 既読の「傍聞き」(日本推理作家協会賞受賞)から連想される「日常の謎」系であるが、主要な登場人物である小学生のあどけない心理と、犯罪との関連が強烈なインパクトを残す作品。 【雨が降る頃】(結城充孝) 交通事故を扱った本作品は、4WDのドライバーの心的描写から幕を開ける。 それは、事故処理を行う警察にとって多発する事故のひとつに過ぎないと思われたが…。 一見すると、よくある作品のように思えるが、読み終えてみると、今まで読んだことのないミステリだと気づかされる秀作と感じました。
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