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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
真実の物語、本物の感動,
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レビュー対象商品: ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray] (Blu-ray)
最初のシーンから、登場人物に乗り移ったかのような兄ディッキー演じたクリスチャン・ベールの演技が凄いです。「バットマン」の大富豪役とは真逆の、ヤク中になり切る。歯並び替え、髪を抜き、13kg減量も凄いけれど、フラフラと重心の高い歩き方、焦点がズレてボケた目つき、その振舞いに違和感なく説得力があります。エンドロール前にオマケ映像として本人が登場するんですが、もう、容貌も話し方もソックリですよ。カメレオン俳優クリスチャン・ベイルの面目躍如ですね。主要登場人物達の人物造形がみな素晴らしく、もちろん、主人公のマーク・ウォルバーグもずいぶん体重を絞ったようで、家族に翻弄されながらも自分を貫くボクサーぶりがカッコイイです。母親を演じたメリッサ・レオの、人をイライラさせる演技は凄かったし、お姫様俳優のエイミー・アダムスが、一転、野性的な魅力を発揮しメリッサ・レオとは好対照でした。 本作は、主人公ミッキーがボクサーとしての才能を発揮していく物語であると同時に、問題をかかえたファミリーが変わっていく物語であり、兄ディッキーが麻薬中毒から脱出する物語でもあるという重層的な構造になっています。それらが相互に深く関連しあっている描き方は脚本、演出ともに見事であり、感動を増幅させています。二人の兄弟が自分自身と闘い、過去を乗り越え、二人三脚で夢を手に入れる。 印象的だったシーンのひとつに、ある日車の中で、いつまでもダメな生活を続けるディッキーのことを母親が嘆くのですが、そこでディッキーがビージーズの「ジョーク I started a joke」を口ずさむシーンがあります。歌詞の内容は、 僕がジョークを言ったら それを聞いた世界が泣いた それが僕をからかったジョークだなんて思ってもみなかった だから僕は泣いた そしたら世界が笑った 自分は笑い物だって、もっと早く知るべきだった ディッキーの境遇とピッタリで、なんだか、胸にジーンときました。 他にも、レッド・ツェッペッリン、エアロスミス、ローリング・ストーンズのなど、60・70年代のロックが印象的に使われています。 ディッキーは弟のことを一番に思い、二人の夢である世界チャンピオンを叶えかったのに、あろうことか弟の成功を妨げていたのは、他でもない自分や家族だったんですね。 二人それぞれが自分自身と闘い、過去を乗り越え、ようやく世界タイトルマッチのチャンスを手にし、クライマックスの戦いとなります。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
切りたくても切れない家族の絆。それは「呪い」かはたまた「救済」か。,
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レビュー対象商品: ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray] (Blu-ray)
共にオスカーを受賞したメリッサ・レオ(助演女優賞)とクリスチャン・ベイル(助演男優賞)の演技は流石に見応えがありました。特にベイル氏はキワキワのカメレオンぶりで正直、かなり「ヤバい」。 デ・ニーロ氏の後継者はこの方で決定ですかね。 が、しかし私は途中からは完全に(主演である)マーク・ウォルバーグ視点で見ておりました。 結果をみれば完全に主演であるウォルバーグ氏(クレジットでは彼がトップ)が助演陣に喰われた格好なわけですが 本作、彼はプロデュースにも名を連ねており役者としてのギャラは返上して臨んだそう。 それどころかそもそも、ベイル氏をプロジェクトに招いたのも彼のアイデアだったそうです。 なんでも双方の娘さんたちが同じ小学校に通っている縁だそう(PTAのパパ友なのだ!)。 本作、実は結構な難産プロジェクトだったそうでウォルバーグ氏は2005年から撮影開始まで延々とトレーニングを続けていたらしい。 実は最近、デート&ナイト [DVD]、”The Other Guys”(未公開)と立て続けにウォルバーグ氏の出演作を見たのだがこの2本は完全にコメディ。 デート・ナイトではゲスト扱いですが全編上半身ヌードで通しており、この時点で完全に体が出来上がっているのが良く分かりました。 ”The Other…”の方はウィル・ファレルとコンビを組んだ「刑事もの」ですがこちらでは完全に肉体美は封印(バレエシーンはあり)。 ファレル氏のボケに振り回される地味な刑事役を意外なほど好演していて、妙に気にかかっていたのでした(早く公開を!)。 打って変わってシリアスな本作の彼を見ているとどうしても代表作「ブギー・ナイト」を想起してしまいます。 それはどちらもテーマが「家族」と、見てとれるからですね。 「役者」としては現時点では突出したものがあるとは見えませんが作品の選び方のセンスや強い人脈など「大物」の片鱗もチラホラ。 今後も注目しておきたい人物と言う気がします。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画の醍醐味が味わえる1本,
By ペドロ (大分県佐伯市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray] (Blu-ray)
正直さほど期待していなかったのですが、とても良い映画ですね。最近は予算の都合か、実話含めてヒューマンドラマっぽい映画が多くなっていますが、その場合はVFXなど「見た目で圧倒」することができず、どうしても見た目が「TVドラマっぽく」なってしまう場合があるのですね。 直近では「ウオール・ストリート」も同様のタイプかと思いますが、あちらは「TVシリーズとして作った方が良かったのでは」と思えるほど映画の醍醐味が薄いものでした。 逆にこちらはストーリー(栄光〜挫折〜成功)といった順当なサクセスストーリーを軸に、家族との愛情また確執、不信や絆、といった相反する要素をうまく見せています。 舞台は非常に狭い範囲ではありますが、なぜか妙な「スケールの大きさ」を感じさせます。 ここで重要なのは、お金をかけたり見た目でのインパクトを追求すれば言いということではないのですね。 映画ならではの音楽や、映像の見せ方というものがあり、自分はとくにカメラワークに注目したいと思います。 その意味では、この「ザ・ファイター」はカメラワークが絶妙で、映像処理においても手持ちカメラでの臨場感を活かした部分あり、ドキュメンタリー風のザラついた映像あり、で映画でしか表現し得ないものをじゅうぶんに表現していると思うのです。
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