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ヴァネッサ・メイやボンドをプロデュースしたことで知られるメル・ブッシュのもとからまた一人、新しいクラシカル・クロスオーヴァーのアーティストが誕生した。エキゾチックなまなざしにワイルドな雰囲気を漂わせる青年ピアニストの名はマキシム。ザグレブの音楽学校で学び、ブダペストやパリへ留学した後に故国クロアチアで音楽活動を開始。現在はロンドンで暮らしているという。
アルバムの最初に入っている「バンブル・ビー」は、おなじみ「熊蜂の飛行」(リムスキー=コルサコフ)のことだ。ただしこのくまんばち、一匹ではなく恐ろしいほどの大群で襲ってくる。ピアノの音ばかりでなく、ノイズに近いものも含めたさまざまな電子音がうなりをあげて飛び回る。ジェットコースターのように激しく上下するメロディーを追っていくうちに平衡感覚が狂ってきそうな演奏だ。
1曲だいたい3~4分の小品を集めているが、「パガニーニのラプソディ」(ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による狂詩曲」)だけは10分を超える比較的長い曲になっている。編曲者のジェフ・ウエインも、ここが腕の見せどころとばかりコミカルな音づくりからロマンチックな旋律美まで出血大サービスの頑張りようだ。
マキシムのピアノを一番じっくり聴けるのは、基本的にソロ演奏である「ダンス・オブ・ザ・バロネス」。全体的に濃いめの曲が多い中、アコースティック楽器とのアンサンブルできかせるラテン・ナンバー「クバーナ・クバーナ」がさわやか。(松本泰樹)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
クロアチア出身の新世代{美形}男性ピアニスト、マキシムがデビュー。テクノからチャイコフスキーまでを弾きこなすクロスオーヴァーなスター。ダイナミックな鍵盤さばきに美学があふれている。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
海外では急速に市民権を得ている、クラシカル・クロスオーヴァーという言葉。後押しする一人、メル・ブッシュ。かのbondを世に送り出した敏腕プロデューサーだ。その彼が5年がかりで見つけたピアニスト、マキシムは、当然“上物”。素材の味を活かしつつ、臭みを抜き、食べやすい大きさに切り……と“調理”を経て完成した一品、アナタのお口に合うかどうか……という感じのアルバム。甘みは強いけれど、職人技が支える美味は、たとえればお菓子感覚。ちょっとスポンジ分厚いけどね。この味が判らない日本人はダメね、ってか? (榊順一) --- 2003年07月号
Album Description
The Same Manager who Helped Launch the Crossover Careers of Vanessa-mae and Bond Brings You this Croatian-born Classical Pianist's Debut CD. This Japanese Version features a Bonus Rendition of Bach's Toccata and Fuege.