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しかし、この本の中で特に素晴らしいのは、そういった練習法の解説より、むしろその前段かもしれません。
どんな練習も正しい知識を身につけることから始まります。そこで、この本の中では具体的な練習法を示す前に、「ビリヤードの玉は実際にどんな動きをするのか」を詳しく解説してくれています。
私はこの部分で、目から鱗がボロボロボロ~ッと落ち、「こんなに鱗があったのか」と驚きました。
ビリヤードを覚えたての人がよく教わる、「玉の上を突くと押し玉、下を突くと引き玉だよ」「クッションに当たったときの玉の入射角と反射角は同じだ」「ポケットと的球、手玉が一直線になるように当ててやりさえすれば、的玉は絶対に入るから」といった知識は、全部「迷信」と言っていいくらい不正確なものだったというのは、初心者の私にとって衝撃でした。
力加減と撞点に加え、スロウ、スキッドなどの様々な要素が組み合わされて玉は動く。こんなに複雑だからこそ、ビリヤードは面白い!この本を読むと、きっとそんな感想を持つはずです。
スポーツとしてのビリヤードの奥深さを味わいたいなら、必読と言っていい一冊です。
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