昨年版までは見たことがないので内容的にどうなのかわからないが、とにかく見づらい編集であることは確かだ。半分から後ろの「ベスト・インポーター」は輸入業者を産業別で紹介していたり、アイコンにより情報を”それなり”に整理しているつもりだろうが、余白を多く残しているわりには列も行もそろえず上詰めになっているので見づらいことこの上ない。
前半の国内向け問屋さんの紹介ページは広告なのか編集者編なのかわからず、さながらフリーペーパーのようなごちゃ混ぜの様相だ。
会社四季報のようにきちんとした規則性のなかに複雑な情報をわかりやすく伝えているものまであるのに、昨年から値下げしたとはいえ最新版を手に入れようと期待していただけにはずれ感は否めない。
また、本書のデータで気になったのはいわゆる問屋さんが現代ではどのような役割を果たしているのかということだ。企業の仕入れ担当や小商いを始めるにあたっての仕入れ先探しに活用するわけだが、ほとんどが並行品で正規ルート品ではないデータ(広告)があるからだ。
全国規模の大手の小売店がメーカーや現地法人から直接取引をしている昨今の状況からみると、昔ながらの問屋さんとしてみれば生き残りをかけてこのような業態への変遷をとげなくては生き残りが困難であることは容易に想像がつくが、取引先のほとんどがネット販売(小売り)業者なのか流通ルート全体としても見てもどこか胡散臭さを感じた。
問屋さんという立場こそローコストで大量仕入れできるのだから、自ら小売業界へ打って出てもよさそうなものだが、ゴールドラッシュの格言のごとく「金を掘るより道具を売れ」なのか、こういう業界の”ウマミ”がまだあるのだろう。そのなかでもとびきり胡散臭い問屋ばかりを本書が集めたと言ったら少々言いすぎか?だが、本誌の発刊後だろう、訂正の小紙片が挟まれていて、一社業務停止されたと伝えている。