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80年代、経営の実権を握ったマウリツィオ・グッチは、あまりにも安っぽくなってしまったブランドイメージを一掃し、グッチを再興しようと奮闘する。外部から人材を招き入れながら、生産から販売までの流れを効率化し、マーケティング技術を向上。新しいイメージを打ち出すために、アパレル製品にも力を注いだ。だが、会社の収益はなかなか向上せず、個人の負債も膨らむばかり。株主の投資会社から迫られたマウリツィオは、ついにグッチ株を売却し、創業家はグッチの経営を離れる。その後、グループの最高経営責任者ドメニコ・デ・ソーレ、デザイナーのトム・フォードらの手によって、グッチは再生を果たす。
95年、マウリツィオは射殺され、真犯人として元妻が逮捕された。著者は、マウリツィオは公私ともども人間関係の築き方が未熟であり、そのことなどが経営の失敗の原因ともなったと分析する。グッチ家80年の栄枯盛衰を振り返りつつ、華やかに見えるブランドビジネスの舞台裏も明らかにする。
(日経ビジネス 2004/10/18 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美味しいネタがまるごと満載された一冊,
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レビュー対象商品: ザ・ハウス・オブ・グッチ (単行本)
まるで華麗なる一族のイタリアバージョンの様。一族においては最後の経営者であるマウリツィオがマフィアのような手口で銃殺される場面など、フィクション小説顔負けの内容には圧巻!経営書としてもブランドビジネス書としても大いに参考になる一冊だと思います。トムフォードによる新生グッチの誕生の経緯まで興味深い内容で盛り込まれているのでグッチファンにはもちろん、グッチって何なのかよく分からないけど格好いいから一応バッグだけは持ってるような若年層の人たちにもぜひおすすめです。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦国小説のようなスケールとスピード感,
By アマゾン太郎 (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ハウス・オブ・グッチ (単行本)
グッチ内部での権力争いやライバルブランドとの戦いなどをドラマティックに描いた傑作。マウリッツォの死から始まる本書は大きく分けて三つのパートに分けられる ・グッチ創世記(グッチオ〜アルド) グッチが生まれてからアメリカにビジネスを拡大するまで。 アルドという商売の天才によって拡大していくグッチのビジネスと 後継者争い。 ・グッチ低迷期(マウリッツォ) アルドを継いだ甥のマウリッツォの公私を交えたエピソードと、グッチの本格的な没落。 家族の醜い争いや投資銀行との駆け引きなど本書中もっともドロドロした部分。 暴走したマウリッツォは側近の男の裏切りによりその地位を追われる。 ・グッチ復活(デ・ソーレ) 投資銀行と組んでマウリッツォを追放したデ・ソーレが衰退しきったグッチを復活させる。 この章でトム・フォードも登場。デ・ソーレ〜トムの名コンビの活躍と、最大のライバルで あるアルノー率いるLVMHとの買収合戦。 特に二番目と三番目は金融や経営を勉強している人間にとっても読み応えある内容。 パートナーと組み、巧みに発行株式を操作し、訴訟に継ぐ訴訟・・・ ノンフィクションなので、この後LVMHとの関係は、そしてデ・ソーレとトムフォードはどうなったのかは周知の通りだが、それでも読み手を壮絶なブランドとM&Aの世界に引きずり込む。 またLVMHの本も何冊か出ているので、反対側からの視点で参考にしてみても面白い(アルノーとデ・ソーレ、どちらもお互いのことをボロクソ言っている)
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
手元において時々読み返したい作品,
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レビュー対象商品: ザ・ハウス・オブ・グッチ (単行本)
まず、グッチ家の方々には申し訳ありませんが、ドラマとしての面白さが、下手な映画やテレビドラマよりも遙かにドラマチックでした。グッチ創始者グッチオ・グッチから始まる華麗な一族をめぐる物語は、日本の源平盛衰、室町末期戦国時代、幕末時のエピソードにあるような骨肉の争いの連続で、最初は親子、次に兄弟、叔父と甥、そして創始者の孫同士と続き、最後は肉親以外(市場とも言える)との争いを経て、夫婦の確執でこの作品は幕を閉じますが、次はどうなるのだろうと言う興味を最後まで失わせませんでした。次に経営参考書としての一面ですが、例えば、個人創業で会社を興し、品質、センスの良い事業展開をしていたものが、組織が大きくなるにつれて、ビジネススケールは大きくなるものの、創業時の哲学を失い、輝き、魅力がなくなって、結局市場に淘汰されることがままあります。いわゆる企業統治が行き届かなくなり、企業イメージを失墜させ、最悪倒産に至るという過程ですが、この作品で展開するドラマの中にも、企業の肥大化とともにブランドイメージが失墜するくだりや、その他、財務管理、資本管理、経営計画、経営管理、企業の変質、市場の変化などがよく理解できる出来事が多く書かれており、わかりにくい経営専門書よりも参考になる本です。起業家が読む本としてもお勧めの一冊です。 この作品が映像になったものを少し見てみたい気がしますが、まだ、記憶が生々しいので無理ですよね。
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