アメリカの資産100万ドル以上の世帯は、95年からの10年で倍増し、900万世帯を突破した。
この増加の大部分は、ニューリッチといわれる若くて勤勉な金持ちである。
先祖代々の富豪ではなく、これらニューリッチは金融業(特に莫大な資本を動かすファンド)や起業家、大株主、大企業のCEOのような高額給与所得者などのタイプに分類される。
この本では、彼らニューリッチの生活や転落などが取り上げられているが、そういったワイドショー的な側面だけでなく、慈善活動や政治を変えるといった側面も取り上げている。
たとえば、従来の金持ちであれば単に事前団体に寄付するのみだったり、財団を作って結局はその経費、管理費に多くの資金が投入されるケースが多くあったのだが、より効率的な用途に資金を投下することで問題解決の本質に迫ろうとしている点も紹介している。(※こういった非効率的な団体は、慈善団体に限らず存在するものだろう。)
技術市場や金融市場の変遷、成長に合わせて登場してきたニューリッチだからこそ、自分たちには市場や政治、さらには貧困問題まで変えていける力があるという自信も強いということだ。日本の富裕層、いや、成功した起業家や投資家の向かうところもこのような世界なのではないだろうか。