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ザ・ニューリッチ―アメリカ新富裕層の知られざる実態
 
 

ザ・ニューリッチ―アメリカ新富裕層の知られざる実態 (単行本)

ロバート・フランク (著), 飯岡 美紀 (翻訳)
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

この10年間に急増したアメリカのニューリッチ(資産1000万ドル以上)に密着取材し、その生活の光と影をリアルに映し出す。この新しい社会現象を初めて描き出した書として大反響を呼んだ全米ベストセラー。


内容(「BOOK」データベースより)

アメリカの資産100万ドル以上の世帯は、1995年から2004年までの10年間で倍増し、900万世帯を突破した。実に、アメリカの総世帯数の1%に迫る勢いである。この増加分の大部分を占めるのが、まだ若くて、勤勉な金持ちたち、すなわちニューリッチ(新富裕層)と呼ばれる人々である。彼らはいったい、どういう人たちなのか、いかにして巨万の富を得たのか。また、その富によって彼らの生活はどのように変わったのか。そして、彼らはいま何を考え、行動しているのか。ニューリッチの生活の実態をリアルに描き出した本書は、アメリカで刊行と同時に、大反響を呼んだ。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 富裕層の未来を読む, 2007/12/29
By GTL (東京都23区) - レビューをすべて見る
アメリカの資産100万ドル以上の世帯は、95年からの10年で倍増し、900万世帯を突破した。
この増加の大部分は、ニューリッチといわれる若くて勤勉な金持ちである。
先祖代々の富豪ではなく、これらニューリッチは金融業(特に莫大な資本を動かすファンド)や起業家、大株主、大企業のCEOのような高額給与所得者などのタイプに分類される。

この本では、彼らニューリッチの生活や転落などが取り上げられているが、そういったワイドショー的な側面だけでなく、慈善活動や政治を変えるといった側面も取り上げている。
たとえば、従来の金持ちであれば単に事前団体に寄付するのみだったり、財団を作って結局はその経費、管理費に多くの資金が投入されるケースが多くあったのだが、より効率的な用途に資金を投下することで問題解決の本質に迫ろうとしている点も紹介している。(※こういった非効率的な団体は、慈善団体に限らず存在するものだろう。)

技術市場や金融市場の変遷、成長に合わせて登場してきたニューリッチだからこそ、自分たちには市場や政治、さらには貧困問題まで変えていける力があるという自信も強いということだ。日本の富裕層、いや、成功した起業家や投資家の向かうところもこのような世界なのではないだろうか。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 単なるお大尽生活ぶりを描くにとどまらず、様々な側面からその動向を追ったルポ, 2008/1/27
By yukkiebeer - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   

 近年アメリカで増大している、最低でも100万ドルの資産を有する新興富裕層。本書はこれらニューリッチ層を「リッチスタン」という国の住人と呼び、彼らリッチスタン人たちの実情を丹念に取材したルポがこの本です。

 著者がウォール・ストリート・ジャーナルの記者を13年勤め、海外特派員経験も長いジャーナリストであることと、翻訳者が大変すぐれた力をもった人物であることが理由となって、本書は大変読みやすいルポルタージュに仕上がっています。

 消費生活、政治姿勢、旧世代の資産家との関係(確執)、資産を使った慈善活動、などなど幅広い視点からアメリカのリッチスタン人の動向を描いていて260ページを飽きることなく読みきることが出来ました。

 やがて資産を受け継ぐことになる子供たちに健全な金銭感覚を身につけさせたい。そんなリッチスタン人たちの需要にこたえるべく、そうした子供たち向けのセミナーがあるというくだりには大変興味深いものを感じました。リアリティTVショー「シンプル・ライフ」の主役パリスとニコールの奇妙奇天烈な金銭感覚を見るにつけ、資産家に生まれることが人間を壊してしまうこともあるのだなぁと驚きを感じていましたが、これではアカン、と資産家たちも考えていることにどこか安堵の念を抱かずにはいられません。

 惜しむらくは、写真が一葉も掲載されていないことです。覗き見趣味といわれかねませんが、彼らの豪奢な生活ぶりを取材したくだりには、やはりその姿を写し取った映像がほしかったというのが率直な気持ちです。プライバシーの問題で一部仮名にせざるを得なかった取材対象者は、本人特定につながりかねない写真撮影には応じられなかったのかもしれません。

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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 絢爛豪華で、やがて哀しき大金持ちの生活, 2008/5/11
 テーマがテーマだけに、ありがちな覗き見趣味や脳天気な成功者礼賛の本ではないかと心配したものの、杞憂だった。
 あたかも別の国のように、他から隔絶して存在する富裕層の社会「リッチスタン」。豪華な車や持ち船、パーティーにリゾート、豪邸の中で使用人にかしずかれる生活---。人も羨む暮らしのはずなのに、読んでいてあまり羨ましくないのはなぜだろう。新旧の富裕層の反目、社会的信用の維持や単なる見栄のため収入以上に行われる浪費、短期間に築かれた富がやはり短期間に消えていく不安定さ、子供たちの将来への不安など、富がもたらす影の部分についてもきちんと描かれているからだろうか。一方で、新たな形の慈善事業の立ち上げや、必ずしも自分たちの利害を代弁しない政治勢力への肩入れなど、わずかな希望を抱かせる内容もある。
 ただ、読んでいてどこか割り切れない気持ちを覚えるのは、著者の視点が基本的に、「経済的に成功する者」即ち「優れた者」であり、そうした勝者(だけ)が社会を正しく導き発展させていく---というアメリカンドリーム的社会観から脱していないように感じるからかもしれない。できれば、大多数の消費者ではなく富裕層のニーズが優先されることで歪んでいく産業構造、有り余る資金が投機市場に流入することで起こる社会の混乱、経済的に成功できなかった人々が繁栄から取り残される社会システムといった問題についても、もっと深く切り込んでほしかった。
 もっとも、そのあたりへの調査・分析は、おそらく別のカテゴリーを扱うジャーナリストや研究者の仕事なのだろう。本来のテーマである「リッチスタン」の生活や富裕層誕生の構図については、バランスの取れた視点から書かれた力作だと思う。
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