作品の面白さは、今更言う必要無し。
あれだけの大掛かりなセットを組んだコントを、毎週生放送でやっていたというコトだけでも十分観る価値がある。
タレントやコメディアンの怠惰なやり取りを、字幕で無理やり笑わせるようなバラエティばかりになってしまった昨今、それだけにこの作品の偉大さと特異さ(いい意味で)が際立つ感がある。
しかし、困ったのはそのDVDそのものの「作り方」だ。
肖像権の問題などがあるのは重々解った上で言うが、ゲストが出てくるコント(特に定番中の定番である「学校コント」や「坂道コント」)が一切入っていないのは非常に物足りない(OP・EDもゲストが大きく映るシーンはコントのダイジェストで隠されている)。
また、荒井注がいた時代の映像が一切入っていないのは「8時だヨ!」の歴史を語るDVDである以上、非常に問題があるのではないか?
私は荒井注がいる頃の「8時だヨ!」は知らない世代なのだが、だからこそ観てみたい!という思いがあったので、その点は非常に残念だ。
そして、入っているコントの毛色も似たもの(母ちゃんコント3作、お化け系コント2作)が多く、観ている側としてはもう少し異なったバリエーションのコントを織り交ぜて欲しかったところだ。
最後に、いくら一世を風靡したとは言え、各DVDに「ヒゲダンス」を入れる必要は無かったのでは無いか?
どうせなら他のショートコントを入れて欲しかったが…。
恐らくかなりのセールスを記録して、続編の企画は既に動いていると思われるので、その際は上記のような部分を十分考慮した上で出していただきたい。
作品としての面白さは、ノスタルジー含めて星8個は付けたい。
なので、上記の星3つと言うのは、作品としての面白さと言うよりも、DVDソフトとしての完成度に対する評価だと思っていただければ幸いだ。