黄金トリオのシカゴでのライブ、おそらく最も輝いていたであろう瞬間を捉えた一枚。 彼らしいご機嫌なメロディで一曲目が始まり、 二曲目の意外な程の静謐さに満ちた美しいバラード、 三曲目シカゴは印象的なメロディからアドリブを広げて変拍子を繰り返し、抜群のスイングとスピード感でぐいぐい惹き込まれ、 四曲目もこれまたリリカルで可愛らしくも美しいバラード。 そしてレイ・ブラウンの活躍に何より目を見張る五曲目、 最後に、ウィスパーノットやビリーボーイといった有名スタンダードで締め。 いつの間にか一気に聞き終えている程に素晴らしい内容で、 「一番の聞き所は?」と尋ねられると思わず考え込んでしまいそうです。 どこか無難な印象を受けるプリーズリクエストと比べ、こちらは全身全霊の彼のプレイを堪能できると思います。 三人の息も抜群に合っており、一体感すら感じられます。 このように、演奏内容自体はとても素晴らしいのですが、 個人的には「TRIO LIVE FROM CHICAGO」という同ライブを収めた輸入盤をオススメします。 と言いますのも、輸入盤では新たに5つのボーナストラックが追加されており、 しかも、それが既存曲のオルタネイトテイクではなく曲目自体が新しいのです。 8曲目のピーターソンのオリジナル曲でもあるバラード「The Lonesome One」が非常に聞き物で、これを聞かないのは勿体ない。 他にもスタンダードナンバーを含め良曲揃いですので、 どうせ買うならそちらがいいのではないでしょうか? 追伸: 調べたところ国内盤にもボーナストラックが追加されたものがあるようですので、 そちらでもいいと思います。