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ザ・ディベート―自己責任時代の思考・表現技術 (ちくま新書)
 
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ザ・ディベート―自己責任時代の思考・表現技術 (ちくま新書) [新書]

茂木 秀昭
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

レビュー

論理的表現を育む知的訓練法
著者はまず「ディベート」という言葉に関して、多くの日本人の間に「理屈で相手を論破する言い争いの技術」という誤解があると指摘する。確かに「ディベートうんぬん」と銘打った書籍では、討論に勝つコツばかりが強調されがちで、ディベート本来の「論理的に思考し表現する技術」という特徴を簡潔に整理したものは少ない。
本書では、欧米では日常生活や教育の場でディベートが用いられている様子を伝えるとともに、仕事上での情報収集能力、企画立案能力、コミュニケーション能力、問題解決能力を高める訓練法として有効であることをわかりやすく解説している。
ディベートの基本は話術ではなく、相手の論旨を掌握する傾聴力であるという。また日本人の英語がわかりにくいと言われがちなのは、語彙や発音の問題以前に「ロジック(論理性)」がないことが原因だと指摘する。さらにユーモアの重要性についてなど、日本人の苦手な点を挙げ、その克服に有効なディベート訓練を推奨する。
ディベートのルールや鉄則についても「参議院はいらない」「日本は陪審員制を導入すべし」など具体的テーマに沿った形で詳しく説明している。
(日経ビジネス、2001年5月28日号、日経BP社)

内容(「BOOK」データベースより)

ディベートと言えば、「ああ言えばこう言う」という詭弁術とか、言葉で相手をとっちめる技術と思いがち。和を乱す「非日本的」なものとして排除されてきたのも事実だ。だが「朝まで生テレビ」はディベートではない。実は誰でも既に、会議や交渉というビジネスの場で、「テーマを設定し、データを集め、問題枠を作り、複数の議論パターンを考え、自説を主張し、相手に反駁する」という経験をしている。これをより方法的に相互の信頼のなかで実現していく技術こそがディベートなのだ。よいコミュニケーターはよいディベーター。自分の頭で考え、自分の言葉で述べ、相手の言葉を聞くための方法。

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2001/04)
  • ISBN-10: 4480058923
  • ISBN-13: 978-4480058928
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
腹芸、根回し、面従腹背といった日本的コミュニケーションに代わるコ
ミュニケーションのグローバル・スタンダードを模索する動きは「ディ
ベート」をキーワードとして1980年代以後、多くのメディアで問われ
つづけた。本書の登場で、ビジネスパーソンを中心とする知識層の人々
は、ようやくディベートの広大かつ肥沃な平野を見渡せるようになった

と思う。かつての類書がとかくアカデミック・ディベートの紹介や教室
用のハウツーにとどまりがちであったのに対し、本書はディベートの意
義・効用を解き明かしながら日本人の言論風土に真っ向から取り組むと
いう、意欲的な試みをおこなっている。その意義は「思考・表現技術」
「調査技術」「コミュニケーション技術」「問題解決技術」に分かれて

おり、著者の豊富な体験にもとづき、論理的に説明されている。特に最
終章「ディベートを社会に活かす」において、日本人にはとかく硬質・
冷徹に映ったり、単なることばの揚げ足取りをするだけの印象であった
りするディベートが、ビジネスをはじめとして、この国でさまざまな仕
事をする人々にどう役立てられるのか、わかりやすい実例を用いて説得

力ある持論を展開している。コミュニケーションに関わる書籍中でもと
りわけ質が高い本書は、この分野の定本と言っても良いであろう。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
ディベートにまつわる誤解をとくことから始まる。
なにかとマイナスイメージの強いディベートだが、
その真髄は、思考技術を高めるためのすぐれた訓練方法なのだ。

異論への寛容を養う、というあたりは、著者の誠実さが現れていてすがすがしかった。
口げんかに勝つというレベルを超えて、いわば護身術としてのディベートの効用を、
わかりやすく説得力のある言葉で述べている。

さらに、問題発見・問題解決への応用など、多方面での応用にも言及している。
自己責任の時代だからこそ、己の言葉を磨き、表現力を高めないといけない。
その訓練方法のひとつとして、ディベートが大きな可能性を持っていると教えられた。

(ちなみに、茂木秀昭氏の著作ではありませんが、
『ディベートの達人が教える説得する技術』なる本があります。
高評価のカスタマレビューに騙されないよう注意してください)
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「相手を言いくるめる」「サギをカラスと言いくるめる技術」といったような、日本におけるディベートのマイナスイメージを、ディベートは「ただ表面的に議論し、相手をやりこめるものではない」し、「パフォーマンスで競うものでもない」と一蹴する。一方で、「詭弁を見抜く護身術」であり、「論理的コミュニケーションの訓練」に有用であるとして、ディベートの方法を説明しつつ、「思考・表現技術」「調査技術」「コミュニケーション技術」「問題解決技術」という側面から、いかにそれを生かせるか、わかりやすく説明している。

ディベートの5つの鉄則(主張するものは証明すべし、沈黙は同意を意味する、建設的な議論をする、人格と議論を切り離す、意見と事実を切り離す)を見るだけでも、根拠のない主張、自分の意見と事実をはき違える他人(あるいは自分自身)がどれほど多いかを思い知らされる。これは論理的な思考技術に慣れていないために陥りやすい罠なのだろう。
また、相手からの反証を考えることや、立論作成の上で、自分だけでなく、異なる視点からの見方を考え、問題「解決」だけでなく、問題「発見」能力をも養うことが出来る。

単なるディベート技術の解説にとどまる本ではなく、これからの社会を生き抜く必須能力として、自分のコミュニケーション能力や論理的思考方法を高めたい人にも、オススメできる本だと思う。
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