もともとは2001年に東京のファン・クラブが主催したギグで配布されたレア音源集。「グリーン・アンド・ブルー」発表の勢いを持続させたくて発売を企画したとのことだが、噂に聞くばかりで手に入れられなかったファンにとっては狂気乱舞のリリースなのだ。どんな仕事でも丁寧にこなすスチュワート氏らしく、CD2枚分ぐらいのボリュームがある。また、丁寧なブックレットがついているので、そちらも楽しい。
1.Transylvanian Blue Suede Hoovesは、Subterranean Homesick Blues(BigIdea収録)のリミックス。原曲よりも派手なエディットで’90にプロモーションで配られたものという。2.Rene and Georgette Magritte With Their Dog After The Warは、ポール・サイモンのTVビデオに感銘を受けて録音したデモ。3.Shakin'All Overは、今年発売されたEP"HourMoon"に収録された曲のロング・バージョンで、攻撃的なスチュアート氏のソロが嬉しい。4.Give Me Just A Little More Timeは、モータウンのカバーで未発表。カイリー・ミノーグがこの曲を先にカバーして発表したようで、スチュワート氏は「…ううむ」とコメントしている。嫌なことがあったときにこれを聴いたら泣いてしまうかもしれない、と思わせるぐらいの佳曲です。5.McGrogganと7.Fear Is The Thief は、日本盤と独盤Spinのボーナス・トラック。6.When The Warcry Comesは、サントラ用に書いたもののお蔵入りになったらしい。ドラマチックな曲です。8.Hold On To The Chain は、お蔵入りになっていたデモで静かな導入部から突然ご機嫌なスチュワート・ガスキン節に変わる。9.Roads Girdle The Globeは、As Far As Dreams Can Go収録曲の再録。地方道建設基金のプロモーションに使われたらしいが、「道路は地球を取り巻く」という曲なのでぴったりで笑ってしまう。10.Henry & Jamesは、EP"HourMoon"のバージョンで、リミックスではなく再演。11.The Curve Of The Earthは、米盤Spinのボーナストラックだが、Spinではノークレジットだったので初めて曲名が明かされたことになる。12.Painter Manは、’67のビートグループCreationのヒット曲。88年に「ロック・アンド・ペイント・ショー」のため録音したとのことだが、どんなイベントだったのか大変気になる。13.Your Majesty Is Like A Cream Donutは、Rotter'sClubに収録されていた。14.Ads Infinitum は、TVショーのテーマとして書かれた短い曲。
スチュワート・ガスキンのいちばん熱心なファンは実は日本人なのかもしれない。お二人のサイトを読むと新作の製作に取り掛かったともとれるニュアンスが表明されていて、楽しみなかぎりだ。