登場人物は2人
組織心理学に詳しい娘と
科学者でありコンサルティング会社をも率いる才能豊かな父
父親が書いた会社向けレポートを題材に
2人は議論を重ねていく
人間の本質を解き明かすために
2人の会話は哲学的だ、親子の会話とは思えないほど難解だ
大学教授と、その教授の研究室に初めて配属された学生との会話のようだ
著者は、娘の立場で、
心の動きを、本質的な理解にたどり着くまでの経緯を、表現しようとしている
読者に、娘の気持ちに同調してもらい、理解してもらおうとしている
しかし、その試みは成功しているとは言い難い
そもそも娘の思考レベルが高度なのだ
理解の速度が速すぎるのだ
父の伝えたかった人間の本質は、以下のようなことだった
・人はもともと善良である
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる
..一つ一つの言葉は重い
しかし、本書に記されている論理も話の展開も
その言葉以上に「重すぎた」と思う
今のままでは、コアなファンしかこの本を支持しないだろう
だが、議論を分かりやすく説明した図があれば
読者の数は広がるはずだ