フランスのメタルバンドAdagioの天才ギタリストこと、
ステファン・フォルテが送り出したこのアルバムは、
全編インスト構成となっています。
曲の雰囲気は最近のAdagioのアルバム "Archangels in Black" 路線で、
ダークでメロディックでプログレッシブでありながら、
美しくも耽美で激しくも切ない旋律満載です(ややこしくてすみません…)。
ただ、ソロ作ということもあってか、
今までのAdagioでは見せなかった作風の曲があったり、
いつも以上に弾きまくっている感があったりと、
ちゃんとAdagioとは違う色も見せているのが面白いですね。
しかして、そこは天才ギタリスト。
全てのメロディが独立していながらもハーモニーを奏で、
さながらクラシックの旋律を聴いているかのような、
様式美の錯覚をAdagio同様に覚えること必死です。
逆に言えば、そのような芸術性の高さが、
一般的なキャッチーさとの隔離を生んでしまっているという点に、
このアーティストの不遇が現れているのかもしれません。
「高尚なアルバムだから、わかる人だけにしかわからないよ」
なんて言うつもりは全くないのですが、上記の点で人を選ぶところは、
Adagioと同様ではないでしょうか。
個人的には、もっと評価されても良いアーティストNo.1です。