朝鮮戦争では、北朝鮮の奇襲攻撃、マッカーサーの仁川逆上陸、「中国義勇軍」の参戦と、あたかも将棋盤の駒のような出来事が多く語られがちだが、実際には生身の兵士対兵士の殺し合いであったということをあらためて認識させる内容であった。
また、戦線の膠着をまんざら不愉快でもなくみていたスターリンは、ビゴーの風刺画でも有名な漁夫の利を狙う日清戦争時のロシアと同様でもあり、朝鮮半島の地政学的問題をも再認識させてくれる。
それにしても、その後のベトナム、そして反共を反テロに変えた現代のイラク、アフガニスタンと、自分たちのテリトリー以外にも手を出して懲りないアメリカとの付き合いは、多極化していく世界のなかでますます難しくなることを感じさせられた。