本を読んでからこのドキュメンタリーを観たのだが、情報的には本にかいてある通りであり、映像も専門家が話している部分以外はドキュメンタリー映像というよりも古い映画やアニメとかでつなげたようなものが多く、本を読んでいればとくに映画は見る必要もないかな、と思った。
自分としては、もっと、搾取工場の実態を映像で見せて欲しかったのだけれど、ほんの少しだけだったのが残念だった。でも中国人の管理者が見張っているどこかの工場に潜入するシーンはかなり迫力があった。
内容として考えられるのは、搾取工場とはいうけれど、それはコーポレーションが悪いというよりも、根本的に僕たち消費者の無認識ぶりに問題があるのではないかと思う。
なぜ、こんな服が980円で買えるのだろうとか、この服は誰が作ってるのだろうとか。牛丼を食らうときに、この牛はどこで育って誰が殺したのか、どうやって殺したのかとか、まったく考えない。
昔は、友達とか近所に、第一次産業とか第二次産業とか、大きなつながりがあった。でも今はどんどんつながりが薄れて、最終製品しか目に見えなくなってきている。
代わりに、いままで普通にあった普通の公園とか、ちょっとした空き地とか、そういうものが製品化されて、企業の持ち物になってきている。
映画のなかで、ニカラグア(だったっけ?)で、アメリカ企業が、「水」を占有し、国民が雨水をためることさえ、禁止、罰金を設けるというのがあったけれど、とても冗談としか思えないことが現実にあり、市民が暴動を起こすストーリーがあったが、これには驚いた。
映画「トータル・リコール」で火星の空気を企業が占有して事実上惑星の全てを牛耳っている話があったが、まさか、現実でそうなっているとは。
インドの種とか、遺伝子とか、企業の特許の元に占有されつつあるなんて、怒りが爆発しそうな話だった。