この作品はピアノのソロアルバムということで何か難解で
小難しい作品じゃないかと思っていたため実はちょっと敬遠していました。
つい最近ようやく購入し聴いてみたのですが
僕の勝手な想像と全く違う内容で正直驚きです。
終始ピアノソロということに間違いはありませんが
瑞々しく繊細で爽やか、時に切なく気高く美しい。
最初、重い暗めの灰色を想像していたけど、聴いてみたら
限りなく透明に近い水色(村上龍みたいだ)であったといった感じです。
彼の紡ぎ出す美しい旋律によって冒頭から
一発で彼の音楽の世界へ引っ張り込まれます。
次々と湧き出るフレーズに身をゆだねて彼の音楽と対峙すると
何故かちょっと懐かしく切なくなったりリラックスして優しい気持ちになったりします。
聞くときの自分の状況というか状態よって心に浮かんでくる
風景が違ってくるのは、大変に興味深いところです。
是非、夜中に(必ずしも夜中である必要は無いけど)そして一人で
彼の音楽の世界と対峙してみていただきたいと思います。
多少ストイックですが・・・
ジャケットはモノクロでシンプルなデザイン、先入観なく音楽に入り込めてセンス良し。
これからも折々に聞いていきたい一枚。文句なく5つ星のお薦め盤です。