映画「オースティン・パワーズ」シリーズで使用されたことをきっかけに「ソウル・ボサノヴァ」が再評価されていますが、それ以前はこのアルバムがクインシーのビッグ・バンド時代のベスト的な扱いを受けていました。
クインシー・ジョーンズは59年の「バンドの誕生」以降この61年のアルバムまでに5枚以上というハイ・ペースでのビッグ・バンドでのアルバムをリリースしています。ジャズの主流はモードの時代に入っていますが、ビッグ・バンドはモードにそぐわない為でしょう、ハード・バップ期のイディオムで勝負しています。またこのアルバムでは「バンドの誕生」などのような堅苦しく有名曲のテーマの美しさやソロ・プレイへの依存から脱却しており、見事に複雑に結び付けられたオトが素晴らしく、圧倒されます。勿論ソロも充実していて、タイトル曲になった一曲目のオリジナル曲"Quintessence"のPhil Woodsが圧倒的に素晴らしい!ほか"Hard Sock Dance"でのThad Jones と F.Hubberdのトランペットのやり取りなど、ソロ・プレイも最高。
ラテン好きな自分としては「ソウル・ボサ・ノヴァ」が一番のお気に入りですが、このアルバムも甲乙つけがたい名盤と思います。