この人、レッチリという枠組み内ではイマイチその天才ぶりがわかりにくいのだが、この作品を聴けば彼の天才的な作曲能力がわかると思う。それほどの傑作。
はっきりいってギターはそれほど目立たずロック感に乏しくて、全体的に静かで浮遊感のある音作りが目立つ。なので、いきなりハマるような即効性はないのだけど、しばらくするとその音の一つ一つが自分に尋常じゃないほどの潤いと高揚感を与えてくれることに気付く…そんな感じである。わかりにくいかも知れんが。
計算ずくでこれを作り上げたならば、ジョンは天才である。確かにレッチリでもソングライターとしての片鱗は見せてはいるが、あのバンドでこんな音楽はできん。できることならもっと聴きたい。レッチリファンに非難を浴びるのを承知の上で言えば、ソロをメインにやってほしいぐらいである。まあ、そういうわけにもいくまい。
個人的には「Central」が秀逸。ストリングスを取り入れた揺れ幅の広い壮大なアレンジと、後半延々と繰り返すVoメロディにやられてしまいました。ジョンはVoとしても表現力豊かで、各曲違った味を出しているのだが…いやあ、やっぱすごいわ。この人。
他のレビューも書かれていたのだが、2009年のベストアルバムがもう出ちゃったという感じである。褒めすぎな気もするけど。でも、良いよ。これ。音楽聴いたって感じがして。