ロック関連の映画は60年代におけるBeatlesによるもの、作品の映画化ではThe Whoの『トミー』や『四重人格』(さらば青春の光)などが有名である。
本作に関しては、既にいろいろな方々が述べているが、本格的な映画とでも言えば良いのだろうか、映画としてきちんと成立している点で、単なる「ロック関連の映画」とは一線を画している。
The Wallといえば、ロックの歴史の中でその存在を無視することが不可能な作品であり、コンセプト・アルバムの代表作のようなものである。現実にアルバムThe Wallは記録的なセールスを誇ったものであるが、その全体像はなかなか難解なものがある。その難解な作品世界を映像化したものが本作であり、Roger Watersが頭の中で描いたものがどのようなものであったのかを我々は見ることが出来るわけである。
この作品は、そのコンセプトの深さゆえに感性を刺激するのか、例えばベルリンのドイツ・オペラにおいてもバレエ化されている。
関連映像なども充実しており、DVD作品としても非常に満足できる作品に仕上がっている。
ただPink Floyd関連の作品を手にする時、私は何時でも嫌な気分に襲われる。それは、背後霊の如く付きまとう立川直樹のつまらない講釈である。Floydの場合、歌詞カード&対訳を読みたいがために国内盤を買おうとすると、ほぼもれなく立川直樹が付いて来る。立川、湯川、渋谷辺りのロックの利権屋みたいな連中にはもうそろそろ引退してもらいたいものだ。
Roger WatersのWebサイトを見たところ、Berlin1990ライブが近々DVD化されるとのこと。リリースされれば必ず買うであろうが、立川が付いて来ないことを祈るばかりである。