私はカーペンターファンであります。特に「遊星からの物体X」「パラダイム」は何度見たことか?ヘタウマな自主映画感覚がとてもすきなのです。「ハロウイン」「クリスティーン」「ゼイリブ」「ヴァンパイア」「ゴーストオブマーズ」などなど、どれも自主映画感覚を感じるのです。綺麗過ぎない。整いすぎない。そんな中で、物語が破綻すれすれの所を進んでいく、はらはらドキドキ感がたまりません。しかし今回の作品は少し整理整頓がされすぎていて、予想通りに展開されてしまいます。観ていてあっこれはこういう仕掛けだなという事が、すぐに解ってしまいました。説明のしすぎではないでしょうか。これは年齢の問題か?映画会社が彼に求めたのか?解りませんが、驚きや意外な展開がゼロ、全部先が読めるスリラー&ホラーは厳しいです。
カーペンターファンとしてはそれでも観るのですが、今回は技術的にも、映像的にも、破綻がないのに、つまらないという結果になってしまいました。アルジェントも近作はメタメタですし、ロメロのゾンビもへたってきました。世代交代の波がホラー界にも押し寄せているようです。
この方向の作品ですとジョン・キューザック主演作品にとても秀逸なものがありました。「アイデンティティ」という映画です。あっちの方がよく出来ていたと思います。