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5つ星のうち 4.0
メッセージ性の強い映画。, 2011/4/8
レビュー対象商品: ザ・ウォーカー [DVD] (DVD)
宗教や秩序について、
その「原点」を現代的に表現した映画だと思います。
力ある者が支配する無秩序な世界では、
「生きること」に精一杯で「生きる意味」については考えられない。
「生きる意味」について考えるきっかけを与えるのが「宗教」であり、
その考えを実践するのが「信仰心」だ、と言いたいのかなと思いました。
登場する物資、人物像、風景など、
すべてに先進国の豊かな生活への皮肉や警告があると感じられました。
見る人の価値観や文化によって、いろんな解釈が生まれる作品だと思います。
宗教的なメッセージが強いため、ひとつ★を減らしましたが、
とても考えさせられる面白い映画だと思います。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
イーライを動かしていたものの正体, 2011/2/25
レビュー対象商品: ザ・ウォーカー [DVD] (DVD)
一冊の本を手に、ただ西を目指す「旅行者」
30年もの長い年月、彼を歩かせたものは何か?
SFと思いきや、アクション&バイオレンスシーンがかなり凄い。
鮮やかな色彩を抑えたモノクロに近い映像ですが、
かなり激しく血肉が飛びます。
そして・・・・ナイフを持ったイーライ(デンゼル・ワシントン)がめちゃくちゃ強い。
その立ち回りに、「ん?座頭市?」と一瞬思ってしまう・・・・(笑)
本を捜し求める男、カーネギー(ゲイリー・オールドマン)、
執拗にイーライを追いかけ、やっと手にした本が・・・・という場面や、
ジェニファー・ビールス演じる盲目の女性の一言に打ちひしがれる場面、
その落胆・失望の表情が印象的でした。
老夫婦の館のティーとディナー、、、
武器・弾薬もフル完備、庭には沢山の・・・・・。
カーネギー&部下との戦闘シーンの凄まじいこと。
あの老夫婦・・・・・強烈すぎました。
イーライを動かしていたものの正体を知った時に
観客は何を感じるか・・・・。
形なきものを「復元」するイーライの姿に何を感じるか?
本当に大切な事柄は、
自分の記憶に刻み込まなければならないのかもしれません。
この映画は、いろんな角度から楽しめる作品だと思います。
そして、女性の力強さを感じさせられる映画でもありました。
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5つ星のうち 5.0
二度観たくなる映画, 2011/9/29
レビュー対象商品: ザ・ウォーカー [DVD] (DVD)
2010年米国制作、同年日本公開の本作品は、終末戦争後の地球を舞台に描かれるSFアクション映画。
終末戦争により、ほとんどの人類が死滅した地球で、アメリカ大陸を西へと旅する男、イーライ。
背負ったリュックの中には、大切な「本」が入っている。
彼は使命を感じて「本」を運んでいるのだが、その「本」を奪おうとする男、カーネギーが立ちはだかり、死闘を繰り広げることに…。
【何の本なのか】
本の正体は、物語の早い段階で「表紙」について触れられるシーンがあり、そこで見当がつくようになっています。
このことから、最後まで隠すという意図は制作者側にはなかったものと思われます。
そもそも、原題が「The Book of Eli」で、辞書でBookを調べると、ある「意味」が載っています。
アメリカ人の観客なら、題名からあることを想起し、「やはりそうだったか」と感じたのではないでしょうか。
【宗教について】
主人公イーライが食事の前に祈りを捧げるシーン、カーネギーの「アーメン」というセリフから、この映画が、「キリスト教」を扱った映画であることは明らか。
でも、私はこの映画は、「キリスト教」に特化したものではなく、宗教全般につきものの「信仰」について描いている、と感じました。
絶望から這い上がろうという時、人は「信仰」とどう向き合っていくのか。
そのことを、イーライとカーネギーの姿を通して描写しているのではないか…。
【何が記されていたのか】
この作品の最大の見せ場は、「本が何か」ではなく、「そこに何が記されていたのか」だと思います。
それは、ラストで明らかになりますが、それと同時にこの作品全体を覆っている「秘密」も明らかになります。
それは、イーライの旅がいかに困難であったかを実感させるものです。
また、その秘密を知って観返すと、イーライを演じるデンゼル・ワシントンが細心の注意を払って演技していることが分かり、高評価させていただきました。