核戦争後の荒れ果てた時代を舞台にした映画・TVドラマはたくさんある。
代表的なのは「マッドマックス」だろうが、本作にも同じようなシーンが出てくる。
でも一番違うのは、本作は「宗教映画」ということだ。
詳細は本編を観ていただきたいが、荒廃した人類に必要なのは、やはりキリストです、という話だ。
邦題はピクニックの如く「軽い」が(笑)、内容は「教え」に基づく倫理観である。
そうは言ってもハリウッド作品だ。全米配給はワーナーで9400万ドルの興収を挙げる大ヒット作と
なったが、製作はJ・シルヴァー、主演がデンゼルなので、カンタンな宗教映画じゃない。
これはいわば「マッドマックス2009」の趣である。
でもチキンレースみたいなものはなく、殺陣を付けたのが日系のJ・イマダなので、雰囲気は日本の
チャンバラに似たところもある。
デンゼルの殺陣はもう勝新か三船か、というド迫力であり、ぜひ日本のチャンバラにも出演願いたいくらいに
ハマっていた。ちょっと「用心棒」の真似っぽい感じもあったが、まあ許そう(笑)。
J・シルヴァーもハリウッドきっての大製作者なのに「寅さんシリーズ」を全作観たことでも知られており、
日本に対する思い入れが格段に強い。
トーンを押さえた映像力もHDならではのレベルで魅せてくれる。
ズンズン響く重低音も最高だ。ブルーレイならではの特徴を見事に活かしているのではないか。
特典映像はメイキングが収録されており、なぜデンゼル演じるイーライが本を持って歩くのかの詳細を
聞くことが出来る(原題は「イ−ライの本」だからね)。
星は3つです。