べたな展開で変化球が無い。
関わる人間が登場しては順番に殺される所など。
悪役が早々と登場し延々と最後までしつこく同じ手加減(生かさず殺さず)で襲ってくるので飽きてくる。
一番の難点はどんでん返しが無い点だろう。
最初と最後で意味を反転させる何かがあれば納得するのだがこの作品には何も無い。
プレイボーイが刺客だったというのが唯一それらしきもの。
男運が無く二度も騙されてアルツハイマーの母と暮らすことに満足するという終わり方も夢が無い。
どこからも彼女に愛情が届かない。
本当に孤独。
苦境に陥ってもネットの匿名の誰かがヒントくれたりするがそれが全て。
国の管理するコンピューターの自分の身元の証明を全て他人に書き換えられ、
自分が誰か証明できないという話だが、
一体これまで一度も友達がいなかったのか。
小学中学で一度も同級生に認知されなかったのか。
住んでる家の隣のおばさんに顔見られることも一度も無いのか。
生活臭が全く無いなど考えられないのだが。
話の多くが自己証明に費やされてるが「ルームメイト」という映画はその設定を逆にとってラストにひっくりかえしてる。
この作品にはそういった気の利いた話が無い。
孤独で逃げ回るだけの主人公が気の毒だ。
病院で殺された元の愛人をただ友達と言い切ってしまうところなど本当に寒い。
愛情がどこからも届かない。