まさに待望、前作から5年ぶりの5thアルバムです。
前作「サングローズ」でそれまでに無いほど
開放的な歌を聴かせてくれたCoccoですが、
活動復帰後のシングル2曲でも感じさせてくれたように
このアルバムもとても開放的です。
いつも激しさと穏やかさを併せ持つ彼女の作品ですが、
今回も変わらず両面を有しており、
活動休止前に劣らないパワーを感じさせてくれます。
「ラプンツェル」以前の乖離とも言えるほどの
穏やかさと激しさのギャップは感じられず、
いい意味で余裕を持って音楽に取り組んでいる気がします。
とは言え昔の曲の攻撃性も魅力の一つだったので、
その辺りの捉え方は人それぞれかもしれません。
個人的には今のCoccoの方が音楽を楽しんでいるようで好きです。
ジャズの要素を取り入れた6や民謡のようなシングル曲11など、
今までに無いアプローチの曲もしっかり自分の音楽として形にしており、
音楽的な幅は確実に広がっています。
捨て曲無しと言える名盤です。
まぁ気になった点があるとすれば、
5曲目「四月馬鹿」のサビの頭のメロディが
Cocco自身の曲「Rainbow」のサビの頭とかなりかぶる事ですね。
他者の作品に似てしまうのはもちろん好ましくありませんが、
自分の昔の曲に似てしまうのもいかがなものかと…。
なんて思いつつ楽曲自体いいですし些細なことです。
最後に、購入するならDVD付きをオススメします。
「陽の照りながら雨の降る」のPVは
曲の持つ壮大さと優しさを全く損なうことなく映像化した
非常に美しい作品に仕上がっていますし、
「Swinging night」では自身の振り付けによるダンスをする
今までのイメージに無いようなCoccoを見ることが出来ます。
PV2曲+おまけで12分ですが、時間分以上に楽しめる内容でした。