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ザビエルの首 (講談社文庫)
 
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ザビエルの首 (講談社文庫) [文庫]

柳 広司
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

……主よ……主よ!……私はまだ……御許(みもと)へ参るわけには……まいりません……
ザビエルの遭遇する怪事件の真相!
聖フランシスコ・ザビエルの遺骸は、死後も腐敗することがなかったという。鹿児島で新しく見つかった「ザビエルの首」を取材した修平は、ミイラと視線を交わした瞬間、過去に飛ばされ、ザビエルが遭遇した殺人事件の解決を託される。修平が共鳴したザビエルの慟哭の正体とは……?講談社ノベルス初登場!!
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

聖フランシスコ・ザビエル。日本にキリスト教を伝えたその人の首が、あるはずのない鹿児島で発見されたという。彼の首と、目を合わせてしまった修平の意識は、聖人が立ち会った四百年以上前の殺人の現場へ跳ばされる―。時空を超えて、誰もがその名を知る歴史上の人物にまつわる謎を解く異色ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/8/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062760835
  • ISBN-13: 978-4062760836
  • 発売日: 2008/8/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 190,661位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
「はじまりの島」、「新世界」に続いて本作を読んだ。歴史上の人物の事蹟とミステリ的趣向・作者の思惟を巧みに組合わせた本シリーズは高水準にあると思う。だが、本作はレベルがやや落ちるか。本作の対象はザビエル。現代のフリーライタである主人公がザビエルと精神観応し、闇の中に現われる「ザビエルの首」に魅入られたかのように、過去にタイムスリップし、ザビエルの関係者に憑依した上で、4つの事件を解くという連作中編集。時代・舞台設定は以下で、ザビエルの年譜を基にしたようだ。

(1) 1599年 鹿児島  (2) 1542年 ゴア
(3) 1533年 パリ   (4) 1514年 ザビエル城(バスク地方)

趣向としては面白いが、上二作と比べると読後の充実感が希薄。ミステリ的興趣に乏しく、ライトノベルを読んでいる感がある。作者の意図としては「宗教上の教義と個人の罪悪感との交錯」を描きたかったのだと思うが、肝心の宗教観が画一的で読者に深く迫って来るものがない。「新世界」と比べて隔絶の感がある。全編を貫く糸も脆弱である。

「こういう状況を考えました」という単なる思い付きの域を出ず、作品としての練達度が不足している印象を受けた。
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13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
面白かったです。

ノベルスにしては上品な装丁で、それに惹かれて買いました。柳広司さんの作品は他のものも読んでいますが、どれも質が高く、読み物としてとても面白いので、好きです。この本は、章毎に物語が完結しているのですが、最後に各章をきれいに繋ぐ糸が見える仕掛け。一気に読んでしまいました。ノベルスは、本屋さんでも女性には行きづらい雰囲気がありますが、この本は装丁が渋くておしゃれなので、女性でもはずかしくないのでは・・・。

柳広司という人、いまいち売れていないけど、これほど力のある作家はいないので、これからブレイクすると思います。一番注目している作家さんです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
2004年に出版された歴史ミステリの連作集。

雑誌記者の主人公が、フランシスコ・ザビエルの首が日本で発見されるという事件をキッカケに、ザビエルが生きていた時代にタイムスリップし、しかも、ザビエル周辺の人の体に精神が乗り移り、そこで起きた殺人事件を解決していくというもの。

4章に分かれ、それぞれ、若干、タイムスリップする年代が異なることで、日本におけるザビエル、インドにおけるザビエル、パリのザビエルと、フランシスコ・ザビエルが神の戦士として、各地を回ることとなった経緯から、その死に至るまでのエピソードをうまく利用している。
もちろん、そのエピソードは史実を踏まえながらも、フィクションだけど、こういった歴史ミステリ好きの私には、楽しく読めた。

また、著者らしく、エンターテイメントとしても成立させながら、キリスト教、特にカトリックの教義と仏教、ヒンズー教など、さらにはプロテスタントとの教義の違い、宗教観の違いをうまく取り入れていて、宗教批判とは言わないまでも、あの2001年9月11日のテロなどの現代の「宗教戦争」についての主張も混ぜているところがいい。

軽い読み物なんだけど、いろいろ考えさせられる1冊だった。
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