ネットでお店を探せば、専門家の意見はもちろん口コミ情報まで得られる時代ではあるが、冊子体で読む楽しさというものは依然として存在する。だから、こういう年次刊行本は大事にしたい。お店の紹介は十分な情報量があるとは言えないのだが、ユーザー(レビューア)の意見を手短かつできるだけ多く、しかもユーモアを交えて紹介しようという工夫は感じられる。そしてそのユーモアのお陰で、ちょっと批判的な意見も目にすることができる。これはグルメ紹介本としてはなかなか無いメリットだ。
しかし、巻末の地図が全くもってしてなっとらんのだ。「本店のみを掲載しております」というのが致命的にダメ。レストランを探すのに本店も支店もあるか。CHINTAI(発行元)ともあろうものが、そこに手を抜いてどうする。
本国版と合わせたとは思うのだが、INDEXもよくない。目的別索引に多くのページが割かれているのに、これが全然使い物にならない。そのスペースがあれば、地図をカラー化して情報を盛り込んだほうがよっぽどマシだ。
日本語版としてもう一工夫が必要で、その手間を惜しんだことが残念というしかない。