本書はサーバーサイドJavaにおける「してはいけない」パターンを解説したものだ。Servlet、JSP、Beansなどのサーバーサイドの技術のほか、メモリやキャッシュ管理、接続、コーディングの習慣、そしてスケーラビリティまでを取り扱っている。全部で24のアンチパターンを取り扱っているが、それぞれのアンチパターンの動作とコードを提示し、どのようにまずいのか、どんな不具合が内包されているのかを解説し、解決策を述べる構成になっている。
単純にアンチパターンの解説をするのみならず、各章のテーマに沿ってひと通りの学習ができるように関連情報も掲載しており、学習書としては完成度が高い。Javaに習熟した技術者にとっては、今まで培った経験をより明確に、そして正しい方向へ深化していく助けとなるだろう。巻末には付録としてアンチパターンのリファレンスも掲載している。これも自分の求めるパターンを探す時に役立つだろう。
少々おおげさかもしれないが、成功体験のみを収集して事に当たるのは非常に危険である。失敗体験を徹底的に学ぶことこそが成功への鍵であり、失敗をアンチパターンとしてまとめ上げた著者の意図もそこにあるのだろう。ある程度Javaのコーディングを経験した人ならば、本書に掲載されたアンチパターンを学ぶことでさらなるスキルアップを図ることができるに違いない。サーバーサイドJavaの開発に携わる人には、とくにおすすめの1冊である。(斎藤牧人)
登録情報
|
ですが、ある程度サーバサイドJavaの経験のある方には良い内容だと思います
|