自分は過去2作をとても気に入っていますが、普段Hip Hopなど聴かないので、その音楽的なルーツに関しては分からずに愛聴していました。でも、今作はその音楽的な背景がとてもよく分かります。ジェフが70年代クラウトロックからの影響を語っているのは知っていましたが、まさかこれ程顕著に影響を感じるとは驚きです。
曲としては1.Silence, 3.Nylon Smile, 4.The Rip, 6.We Carry On, 8.Machine Gunですが、特に3、6、8にそれが顕著です。
特徴としては初期クラウトロックのカンの乾いたスネア音と単一コードのギター、ノイのハンマービート、クラスターの単調ノイズ音などでしょうか。
3.などはボーカルが男性であればカンの楽曲といってもよい程です。
また、全体としてはそれだけに終始せず、間にアコースティックな曲を挟んでくるのでバランスがとれていると思います。
個人的には、PILがメタルボックスで同じくクラウトロックの影響に言及していたものと近いものを感じます。ジェフとジョン・ライドンは同じ英国音楽オタクとして、似た感性があるのかも知れません。双方同じ音楽の影響の基、過去に類を見ない楽曲を作り上げました。
このレヴューを読んで気になった方はぜひカンの「Tago Mago」、ノイの1st、初期Clusterなどを聴いてみてください。感性が合えばとても気に入るはずです。