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サーカスの犬
 
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サーカスの犬 [単行本]

リュドヴィック・ルーボディ , 永田 千奈
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

テントの裏方で働く孤独な男たちが、やせこけた一匹の野良犬と出会ったとき、「自分たちの夢のサーカス」を作ろうと立ち上がる…。陽気な語り口ながらも、どこか切ないこの小説は、フランス文芸界で絶賛されました。
 舞台は、まだビルが立ち並んでいない頃のパリの下町。地位も名誉もお金もないけれど、どこか愛すべき男たちが、失敗しながらも仲間と犬を信じて奮闘する姿は、日本の読者の心にも響くはず。
「ピアフの歌がきこえてきそうな」、「フェリーニの映画をみるような」と形容される優しくて切ない物語は、静かな夜、ベッドで読むのにピッタリです。


フランスの書評より

この小説を読めば、ささいな心配事などたいしたことではない気にさせられる。このサーカスのショーにたちあえば、読者は必ずや勇気づけられるのは間違いない。――マリ・フランス誌

紳士淑女の皆様には、今宵の楽しみにこの陽気な感動作がおすすめだ。一度この本を開いてみれば、裏方たちの驚くべき世界に引き込まれ、主人公らしくない主人公たちの人間味にあふれた試行錯誤に口元もほころぶだろう。――ヴァージン・メガストア

ずばぬけて陽気で、同時にもっとも切ない作品。――ガラ誌

『サーカスの犬』は読みごたえのある作品であり、そこには今は失われた世界への郷愁が漂っている。――レブトマデール・デ・リーブル誌

内容(「BOOK」データベースより)

俺たちバルトラングは、サーカスの裏方だ。テントの設営と解体が俺たちの仕事。華やかな舞台の陰で、興行が無事にすむように汗水たらして働いている。ある日、テントにやせこけた灰色の犬が迷い込んできた。シェパと名づけたその犬は、俺たちのアイドルになった。だが、それだけではなかった…。実はシェパは、ショーのために生まれたような天才犬だったのだ。シェパをスターにして、俺たちのサーカスを作ろう!バルトラングの男たちの夢が始まった。年間最優秀作品とフランスの文学界が絶賛!!カルフール・サヴォワール新人賞、2003年シネレクト賞受賞。

登録情報

  • 単行本: 279ページ
  • 出版社: 光文社 (2004/3/24)
  • ISBN-10: 4334961665
  • ISBN-13: 978-4334961664
  • 発売日: 2004/3/24
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 677,531位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤヤー VINE™ メンバー
形式:単行本
「サーカスの」といえば「馬」を連想してしまう世代であり、
犬よりも猫派なわたしでも、この表紙には負けてしまった。
目が合ってしまったのだからしかたがない。
そしてすぐに舞台裏に引き込まれてしまった。

「バルトラング」は、本書では「テントの設営、解体係」を指しているが、
俗語では「よそ者」「役立たず」といった意味があるそうだ。
はみ出し者で荒くれで、コドモよりコドモみたいな男たちが、この本の主人公だ。

人生何がきっかけでどう転ぶかわからないが、
この男たちの場合、たった一匹の犬のおかげで夢見る力が沸いてきたのだ。
「素晴らしい冒険ではあるが、きっと苦労するにちがいない」
というマルコのことばに、
「苦労だって?そんなの俺たちは得意中の得意だ」
とこたえるグランのことばが好きだ。

「夢」を「夢見ること」に終わらせない情熱を、そこに感じる。
華やかな舞台のその裏で、文字通り「体を張って」サーカスを支えている。
こんなにも愛すべき男たちを、わたしはほかに知らない。

挫折に強く、たくましくめげない生き方は、口で言って教えられるものではない。
しかし、自分の子どもたちに伝えたいことのひとつだ。

「映画のように」と評されているとおり、
わたしたちはグランの目を通して仲間や犬や、パリの裏通りや夜の顔を見る。
しかもハリウッド的なただのハッピーエンドではないところに、フランスらしさを感じるのだ。
光があれば必ず影ができる。
その二つをつなぐ場所に、彼らはいる。

紳士淑女の皆様。
今宵の楽しみに、ぜひこの一冊をお勧めいたします。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本との出会いは、ちょうど1週間前のことでした。
自分から選んで読んだのではなく、知人に「面白いけど読んでみる?」と言われ、手に取ったのです。
しかし、このカバーのイラストがあまりにも温かみがあり、とても気に入ったので読むことにしました。

テントを期限までに張り、セッティングするというバルトラングの仕事。
体力勝負のそんな仕事をするある男たちのテントに、やせこけた一匹の犬が迷い込んできます。
実は、その犬は「マスター」と呼ばれる、サーカスでの素質を持つすばらしい犬だったのです!
やがて男たちはその犬をメインに、サーカスを築きあげていこうと決心します。
沢山の困難を乗り越え初演は大成功!!
ところが…

最後の最後まで予想することが出来ない展開。
果たしてこの男たちと犬はどうなっていくのか…!
目が離せません。
しかし個人的には、「一人称」で書かれた会話文の多い本の方が話に入りやすくて好きなので、
この本は説明するような表現が多く、想像力が働きにくくてなかなかイメージすることが出来ませんでした。
読み終えたあと、色々な気持ちが頭の中をぐるぐる…
読み手一人一人によって違った感情が生まれてくると思います。
とても考えさせられる一冊でした。

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男たちの夢 2005/7/17
By ヤマボー トップ500レビュアー
形式:単行本
お金もない、住むところもない、家族もない、そんな無骨で粗野な男たちと一匹の犬の物語。

彼らはバトルラング(テントの設営と解体をする人)として裏方作業に徹していたが、ある日迷いこんできた一匹の犬との出会いをきっかけに「サーカスを作る」という夢に向かって進みはじめる。

男たちはとことん陽気だ。彼らの汗の臭いや筋肉の動きを文章から感じ取ることができるし、サーカスを作る計画が具体化するとともに高揚する男たちの気持ちがビシビシと伝わってくる。一見粗野だけれど、仲間や犬に対する愛情は本物で、団結して突き進むさまはこちらの気持ちまで明るくしてくれる。

シェパ(犬)の芸「ぐにゃぐにゃ」のくだりでは本当に目の前でその芸を見ている気分になった。(本当に見てみたい!)

しかし夢とははかなくてもろい。結末は切ないけれど、夢をかなえるときの高揚感と達成感は男たちにまた別の人生の扉を開いたのだと信じたい。陽気で心やさしい男たちと一緒に泣いたり、笑ったり、ドキドキしたりしてみませんか?

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