全曲どこをシングルカットしてもいい程のクールで、スタイリッシュなキラーチューンが満載だ。これが1stというのがスゴイ。2などを代表としダンサブルなのは言うまでもなく、それが多くのポピュラリティを獲得し、上質の洋楽POPSを広げてきた功績に結びついている。またデュランデュランのようなストイックにメロディラインの綺麗さを追求する点も好感度大だ。一方ボーカルが甘美でリズム感を持つのも音楽を活かしていた。いま聴いても全くカッコイイ。
他方、個人的には1だけに限定するとファンクなテイストを感じる。純粋なるダンス16ビートというより、フュージョンやアシッド・ジャズから遠回りしてきたようなブラックの16ビートで腰をゆらす印象を受けた。それは彼らがもともと持つ弾けるようなバックビートのリズムがあり、その上でボーカリストがクリアさだけでなく少し声の中にブレスが混ざり、いい具合のブルース色を持つ側面をもつからだ。その声にとても芯があり魂が込もっているので、その声とリズムがいいグルーヴを生んでいる。これは実はR&Bというものが持つ特徴なのだ。
勿論サヴェイジがR&Bだとは決して思わないが、時代が流れあらゆる音楽がコネクトしあう中で洗練され、収斂されて彼らの音楽がいま鳴っていると思う。ただのダンスポップでも決してないぞと思わせる、枠を飛び出たエキサイティングさがある。