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サンデーとマガジン (光文社新書)
 
 

サンデーとマガジン (光文社新書) [新書]

大野茂
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 945 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

1950年代終わり、高度成長の入り口に立った時代の空気を察知した小学館、講談社は週刊少年誌創刊に向けて始動。早くも激しい先陣争いを展開した結果、サンデー、マガジン2誌同時創刊に至る。線の太く丸いメジャーマンガ家の獲得、"さわやか"イメージ戦略、正統派ギャグ・マンガ路線を掲げるサンデー。他方、マガジンは、原作と作画の分業体制、情熱的な"劇画"路線と巻頭グラビア大図解を展開----それぞれ独自の方針を掲げ、熾烈な読者獲得競争を繰り広げた。本書は、両誌の黄金時代を現場で支えた男たちの人間ドラマに迫る。元編集者の証言は、私たちにスリルと多くの知恵を与えてくれる。懐かしい名作やブームの裏話も満載。

内容(「BOOK」データベースより)

1950年代終わり、高度成長の入り口に立った時代の空気を察知した小学館、講談社は週刊少年誌創刊に向けて始動。早くも激しい先陣争いを展開した結果、サンデー、マガジン2誌同時創刊に至る。線の太く丸いメジャー漫画家の獲得、“さわやか”イメージ戦略、正統派ギャグ漫画路線を掲げるサンデー。他方、マガジンは、原作と作画の分業体制、情熱的な“劇画”路線と巻頭グラビア大図解を展開―それぞれ独自の方針を掲げ、熾烈な読者獲得競争を繰り広げた。本書は、両誌の黄金時代を現場で支えた男たちの人間ドラマに迫る。元編集者の証言は、私たちにスリルと多くの知恵を与えてくれる。懐かしい名作やブームの裏話も満載。

登録情報

  • 新書: 328ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/4/17)
  • ISBN-10: 4334035035
  • ISBN-13: 978-4334035037
  • 発売日: 2009/4/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hide-bon トップ100レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
サンデーとマガジン。高度経済成長期直前に産湯を上げ、日本に於けるマンガブームを起こし、マンガを子供たち(当時のボクたち)のカルチャーとして確立させる礎を作った2誌の成り立ちと奮闘ぶりを、貴重な資料と編集者たちの立場から追った労作。
悪書と軽んじられていたマンガこそ、これからの子供たちへの夢と欲求を満たすとの先駆的考えで臨んだ「サンデー」の豊田、文芸志向であったものの、会社間の競争原理で嫌々引き受けた「マガジン」の牧野。小学館と講談社、会社のメンツも重なり合ってエスカレートする両編集部。創刊前夜迄のその駆け引きは面白いぞ。
マンガ家の囲い込み、執筆活動の分業化、特大プレゼントの探索、マーチャンダイジングのハシリ、時にはマンガ家と共にギャグやプロットを夜通しで考える。
マンガ雑誌と蔑まれながらの編集者たちの努力、良い意味での強烈なライバル関係、せめぎ合い、切磋琢磨した結果もたらされた相互発展とクオリティの向上。
手塚治虫、赤塚不二夫、横山光輝らマンガ家のみならず、福島正実、星新一、そして大伴昌司らのエピソード。「おそ松くん」「巨人の星」「カムイ外伝」「8マン」「ゲゲゲの鬼太郎」「あしたのジョー」などの誕生秘話に「W3」事件、「ウルトラマン」3分間限界説など、実に懐かしく、興味深い逸話が多数。(ボクも、「怪獣図鑑」、宝物で擦り切れるほど読んだなぁ)。
60年代から世の中が混沌とする70年代前半に掛けての日本の社会、文化、世相を反映した(ある意味リードした)ような両誌のその変遷ぶりも読み処だ。
「マンガを読むとバカになる」。確かにかってそう言われた時代があったが、幼少期の自己形成に紛れもなく影響を受けたのがこの当時読み漁った両誌のマンガたち。終章で語られる両誌の名編集長たちの現在を知り、亡くなられている方たちに敬意を表しつつ、両誌の隆盛期に子供時代を過ごせた事を嬉しく、そしてちょっぴり誇りに思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:新書
ライバル、というのは互いを成長させる存在である。
星飛雄馬と花形満しかり、矢吹丈と力石徹しかりである。
「少年サンデー」と「少年マガジン」は、マンガ週刊誌創生期において、じつに良いライバルだったであろうことは、当時の少年たちにも何となく分かっていた。
しかし、本書を読むと、それがきちんと理解できるのである。
当時の編集者たちの熱い思いが、手に取るように分かる。

私は「マガジン」を購読していた。
自分の意志ではなかった。
「サンデー」のトキワ荘系作家の作品が好きだっただけに、少々淋しい思いもした。
のちに劇画全盛になり、「マガジン」の捲土重来まで、私はリアルタイムで「マガジン」の読者だった。
両者が最も良い形で競り合っていた時も、やがて「ジャンプ」に抜き去られた時も知っている。
そのときどきで、編集者達がマンガ雑誌を通じて、どんなメッセージを子ども達に送ろうとしていたのか。
本書を読むと、それがよく分かる。

おそらく、過去を振り返ってのきれい事も多いだろう。
でも、いいじゃないか。
その時代、確かに子ども達は、毎週刊行されるマンガ雑誌を楽しみ、そしてマンガ雑誌に育てられたと言えるのだ。

昔の子ども達は、マンガ雑誌を熟読した。
本当に熟読したのである。
また、それに値するような雑誌でもあった。
今がどうかは知らない。
私は今の「サンデー」も「マガジン」も読んだことがない。
でも、おそらく今の編集者達も、かつての時代の編集者達と同じように子ども達に対するメッセージを、熱い思いをこめて、「サンデー」を「マガジン」を作っているであろう。
いつの時代でも、子どもは子どもである。
まだ、白紙の部分をたくさん持っている。
そこに絵を描き色をつけるのが、マンガ雑誌の役割のひとつなんだと思う。

単行本ではなく雑誌という形態の持つ多様性。
そう、まさしく生物多様性と同じ存在意義が、雑誌にはまちがいなくある。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 雷句誠の原稿紛失訴訟で少年サンデー編集部にはえらく失望させられた
けど、こんな熱い時代もあったんですね。

 創刊後はサンデーがずっと優勢で、あくまでマンガにこだわるサンデーに
対して、マガジンは別冊付録や豪華懸賞作戦、テレビとのタイアップ作戦で
ゲリラ戦を仕掛けて行く。

 やがてマガジンは原作と作画の分業作戦を編み出し、1960年代末からは
マガジンが逆転する。「巨人の星」や「あしたのジョー」が登場したのもこの頃だ。

 マガジンの濃〜〜いマンガの伝統はこの頃に作られたんですね〜
人気マンガ家をサンデーに押さえられてしまったマガジンの苦肉の策が功を
奏したのだ。原作と作画を分業すればそれぞれに1週間かけられるから、
分業しない場合に比べ2倍の時間がかけられる。考えてみれば当たり前なんだけど、
考えた人はすごいな〜

 複雑な思いで読んだのは、寺田ヒロオの引退の真相。
彼の「スポーツマン金太郎」は、「ちかいの魔球」の登場で野球マンガとして
古くなり、「おそ松くん」の登場でギャグマンガとしても古くなってしまった。
あれだけ赤塚不二夫の面倒を見た寺田が、彼によってマンガ家としての命を
断たれるとは。。。 なんだか読んでいて胸が痛くなりました。

 それにしても、マンガ家たちだけでなく、編集者たちの間にも熱いバトルが
あったんですね〜

 感動の一冊でした(^^)
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