最初に購入したジャズCDがこのアルバムでした。ポートレイトに興味を引かれたからか、20年以上前のことなので憶えていません。
ピアノやベースやドラムのブラシの音がいいのは当然として、何故この一枚にずっとずっと惹きつけられているのか。
食器のぶつかる音、会話や笑い声、雑音であるはずのそれらがかえってLiveのリアリティーを強く印象づけているからでしょうか。
それまでのトリオではあり得なかったインタープレイ。誰が主になるわけでもなく(ボスはEvansだっただろうけど)3人の呼吸。
一人一人の演奏(音)だけを抽出すれば、さらに優れた演奏は他にも沢山あるでしょうが、3人の呼吸が見事に重なり合って、
こんなスリリングな音楽があふれ出たんでしょう。
別テイクを聴くとimprovisationの妙というか、やはり最初の6曲の流れが一番しっくり来ます。
聴衆は結構好き勝手に話しながら聴いています。大声上げて笑っているヤツもいる。こんなに素晴らしい演奏が目の前で展開されているのに。
これがJazzなんだろうか。つまりJazzってそんな扱いを受けているgenreなんだろうか。多分そうなんだろう。
でも3人はお構いなしです。それぞれが3人(他の二人の)の呼吸に神経を集中して音楽を(恐らく)楽しんでいる。格好良いです。
幸か不幸か、このアルバムからJazzに入ったために、Bill Evansに、そしてピアノトリオというフォーマットにのめり込んでしまいました。
未だにこの一枚を超えるアルバムには巡り会っていませんが。