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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
世の中が違って見える,
By 凡人 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: サンチョ・キホーテの旅 (単行本)
西部氏は政治評論家,経済評論家,,理屈っぽい男だなあ、、、と言う思いがあった。しかし、最近の西部氏の言葉へのこだわりが、とても楽しく,為になり,凄いなあと感じていた矢先 この本のタイトルに興味を持ち読んだ。 一気に読んでしまった。 単なる評論家などでは決してなかった。小説作家として本物の人であった。 今もそうであるように、西部氏の生き方はすでに生まれた時からそうであったのだろう。 実はなにもブレていない。ほんとうのモノを求めて、切磋琢磨してこられたのだ。 なんともいえない優しさに包まれた読後感だった。
24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小さき憶い出への、平凡で壮大な旅行記,
By 言葉使い (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: サンチョ・キホーテの旅 (単行本)
表現者・北の発言連載 自伝的評論集ここで何か書くことがあろうか。知識人の視点から庶民の 生活の針小棒大な物事への解釈は氏の真骨頂である。 庶民なら誰しも心に残る記憶というものを持っているが、 氏はいつでもそれに、自分をこえたキホーテ的、超越的な何ものか の存在をサンチョ的な明確な論理を携えて語ることができる。その 文体は超越と歴史的という二つの風車に互いに煽られながら 危うい綱渡りの道を、軽快に慎重に進んで行くような離れ業 を見せている。散文的な退屈さを残しつつ、健全な言葉で綴る 物語の落ち着いた信仰性を失わないでいるのは、氏が庶民の 平凡な非凡の驚異を何よりも大事にしている証拠であり、その 小さき説への思いやり、気遣いこそが、当代の稀なブレない 大説家となりえた理由でもあろう。 読後感は、大袈裟に聞こえるだろうが、私の首もとまで浸かっていた 大衆性の汚水をキレいさっぱり洗い落とし、またぞろぞろと庶民の 活力が湧き上がってくるといったものであったというのは本当の ことだ。本の装丁、題名も素晴らしい。 健全な退屈さと自分の人生に与える物語性、それを忘れた方はぜひ!
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