サウラの作品は本作が初めて。昔々、ビクトル・エリセとの比較で彼を低評価している
評論に影響を受け、ずっと見ずにいた。その食わず嫌いしていたサウラの作品を見る気
にさせたのが、本作主演のアイーダ・ゴメス。
そもそものきっかけは東急線での車内CM。そのCMに出ていたアイーダ・ゴメスの優雅
で力強い所作に思わず魅入ってしまった。CM中の彼女の腕の動きはあたかもブルース・
リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」の舞踏のようなクンフーを思い起こさせた(マジで)。
映画の構成は、前半が舞台裏やインタビュー等のドキュメントで、後半が本編の舞踏劇
「サロメ」となっている。こういった構成は、サウラのほかの作品の解説を読む限り、
彼の得意のやり方らしい。
ケン・ラッセルの「サロメ」と比較すると、シンプルだし、まったく趣向も解釈も違う。
オスカー・ワイルドの、ホモ・セクシュアルを想起させる要素や退廃的な部分などは全く
なく、ただダンスを、ただアイーダ・ゴメスを見よ、堪能せよ、という一言に尽きるので
はないだろうか?
最大のクライマックスであるサロメの有名なダンスシーンでは、アイーダ・ゴメスの着て
いるものが徐々に剥ぎ取られ最後に全裸になってしまう。
衣装が剥ぎ取られ脱ぎ捨てられる毎に徐々に興奮は増していき、最後、あらわになった
彼女の美しく鍛えられた裸身に魅入ってしまった。(気分はほとんどヘロデ)