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サロメの乳母の話 (新潮文庫)
 
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サロメの乳母の話 (新潮文庫) [文庫]

塩野 七生
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ホメロスが謳うオデュッセウスの漂流譚はでっちあげだ!と糾弾する妻ペネロペ。不器用で世渡りが下手な夫を嘆くダンテの妻。サロメの乳母、キリストの弟、聖フランチェスコの母、ブルータスの師、カリグラ帝の馬…歴史上の有名人の身近にいた無名の人々が、通説とはまったく違った視点から語る英雄・偉人たちの裏側。「ローマ人の物語」の作者が想像力豊かに描く短編小説集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

塩野 七生
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。’93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 229ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 410118111X
  • ISBN-13: 978-4101181110
  • 発売日: 2003/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
地中海周辺の有名人物についての目撃談。…なしつらえの短編集。結構お遊び色強いです。『我輩は馬である』などと語りだす馬が出てくるくらいです。カリグラ帝の馬で、彼は称号や家まで与えられた歴史に名だたる馬らしいです。知らなかったですが。

何でそんなことになったのか、そうしてどうなるのか、興味いっぱいでひっぱられました。知ってたら知ってたで「そうするか!」という上手さがあると思います。残念ながら私のお知り合いはイスカリオテのユダくらいでしたが。なるほど子を見れば母が見えるものかもしれません。

表題のサロメは、淫婦か、あるいは無垢な印象で描かれることが多いように思います。この作品中のサロメははつらつと賢く、自ら考え自ら動き自らつかみます。大変素敵。距離もぐんと身近です。
サロメの乳母が語るのは「うちのお嬢さん」であって、聖書の中に出てくる淫靡な娘ではないのです。キリストの弟が見る兄は「どうにも困った人」だし、ダンテの妻の目の前には生活がぶら下がっている。
彼らは教科書の中にだけ存在する幻ではなく、この世界にあるどこかの場所、どこかの時代に、生まれて生活して悩んで喜んでそうやってただ生きていただけの人たちだったのかもしれません。
面白かったです。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ローマ関連の著作で現在大活躍中の著者の、だいぶ昔の短編集。タイトルから推察できるように、歴史上の有名人の身近な存在(人間とは限らない)に思いを語らせた作品を集めた短編集。確かに面白く読めるものが多い。ただ「イエスの弟」の話は全く頂けない。母マリアや家族に冷淡であったイエスも天国では母にやさしくしているだろうかというものなのだろうが、まさに「現実は小説よりも奇なり」。聖書だけではやや解りにくいのだが、イエスの弟、とりわけヤコブという人は、生前のイエスには冷淡だったが、その死後、復活のイエスを見て豹変したらしく、西暦62年頃殉教するまでエルサレムのキリスト教会の主導的指導者となり、その権威はイエスの直弟子(使途)をも上回っていたのだ。(小説にこうしたレヴューを書くのはヤボかもしれないけど)私なら(詳細は聖書にも記述がないので)彼の劇的な変心(改心)を想像力を駆使して書くだろう。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
既に物語として完成されているものを、全く別の視点から組み立てるとこうなるのか。

誰が、キリストの生涯に突っ込みを入れるだろうか。
多くの歴史書で非難されまくっている皇帝ネロに裏話があるなんて。
貞女なんて、夫に対する恨みと愚痴の固まりである。
なんだか、週刊誌ふうの、裏話たち。

それでも読めてしまうのは、歴史上・物語上の主人公の最も近くにいた他人の、全く違った話だからだ。

「神の子」キリストが、肉親への愛情というものが全く欠けていた人物であったことが、最も心に残った。
完全無欠に語られるものがほとんどであるから、そうでない話があること自体、珍しい。

物語中のキリストは、どこかの某カルト教祖と共通して、我が儘で自分本位、ある種の感情が全く抜け落ちている。
そういった意味では、「神の子」であり、人間性がない。
この視点には、うなってしまう。

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ゴシップ
 著者のローマ人の物語とは違って,遊びで書かれたお話.歴史上の偉人の「傍にいた人」から見た偉人の人物像.信憑性はさて置き面白い.息抜きにはもってこいの一冊.
投稿日: 2006/1/15 投稿者: 理系の文系
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