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サル学を人類学との関連で捕らえるならば、文化人類学はヒトとヒト以外の差異(インセストタブー、同じ種の殺しあい)を強調するの対して、理科系人類学やサル学はヒトとヒト以外の差異のなさを近年、次々と明白にしている。本書でもそのようなヒト固有と思われる行動がサルにも見られる例をいくつか紹介している。
サル学のおもしろさはそのアプローチのアマチュア性にも見られる。ボスとその他のサルとの関係(ソシオグラム)、性行為の回数の計測など、まさに人間観察の延長である。
一番興味のはピグミーチンパンジーである。彼らは異性との挨拶、おじきや握手と同じように性行為を行う。ヒトの社会では非日常の聖域である性行為を、日常生活で利用する彼らにとって非日常の聖域とは何なのだろうか、興味深い。
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