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サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 (新潮選書)
 
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サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 (新潮選書) [単行本]

国末 憲人
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東欧移民二世の小男。結婚三回で妻は奔放なスーパーモデル。酒を呑まず、文化にも興味なし。私生活は世にさらし、公衆の面前で平気で他人を罵倒する―。サルコジは、従来のフランス大統領像をことごとくくつがえす。「ストーリーテリング」というマーケティング技術を活用し、大衆の視線を常にひきつけるその政治手法を、気鋭のジャーナリストが解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

国末 憲人
1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒。87年パリ第二大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。富山、徳島、大阪、広島勤務を経て2001~04年パリ支局員。外報部次長の後、07年からパリ支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 223ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/05)
  • ISBN-10: 4106036363
  • ISBN-13: 978-4106036361
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Ray
形式:単行本|Amazonが確認した購入
現在のフランス大統領であるサルコジの生い立ちから行動、政治手法等を追った本。よりも、「マーケティングで政治を変えた」というポイントに惹かれて読んでみた。

まずはサルコジという大統領が、私のもつ「フランスの大統領」のイメージとかけ離れていることに驚く。彼の人生は、生い立ちから今まで、波瀾万丈。特に、多くのページが割かれて解説されている彼の2回の結婚とフランスの起業幹部とのエピソードには、そのご夫人のキャラクターの強さや登場する企業の華やかさもあって、小説並みに面白い。

また、フランスでの年齢的な「常識」に驚かされる。サルコジがフランスで最も豊かな街であるヌイイ市議になったのが22歳で、そこの市長には28歳でなっている。また、サルコジは当時30歳の女性を大臣として登用している。フランスでは「老害」という言葉が無いのかと思う程、若いうちから重要な役職に就くのは、日本との差を感じずにいられない。

また同様に、フランスでのメディアが他の業界(例えば軍需産業)に握られていて、政治的にも産業的にも露骨なメディア操作がされていというのも知らなかった。どちらかと言えば、とてもリベラルな国だと思っていたフランスで、メディア産業が誰かに牛耳られているとは!

というわけで、日本ではあまり知られていないが本国では圧倒的な人気を誇るサルコジ大統領について学べる貴重な本であり、またフランスの(日本とは違う)常識を知る事のできる、とても面白い本。予想以上に面白かった!単純な読み物として、政治に興味がある方も無い方も、広い方にお勧め。

但し、副題の「マーケティングで政治を変えた大統領」というのは、その解説をしているのは第8章ひとつだけで、大部分はサルコジの生い立ちや行動の解説。第8章も、サルコジの手法が「ストーリーテリング」的であるというだけであり、それは特別なものでもない(著者自ら、ブッシュも多用したと説明している)。よって、貴重で面白い本だけど、題名に偽りありなので、☆は4つのみ。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 九月
形式:単行本
2007年からフランスで大統領を務めるニコラ・サルコジ。
彼のこれまでの人生と、その政治、自分の「見せ方」について語られた本。

これまでのフランス大統領とは、何かが違う。
漠然と抱いていたサルコジ大統領と、従来のフランス大統領の違いが
本書を読んで、得心できました。
落ち着いたエリートで、洒脱な雰囲気のこれまでの大統領に比べ、
移民2世で、一介の党員から成り上がり、私生活にスキャンダルを抱え
せっかちなほど行動的で、喜怒哀楽がはっきりとしたサルコジ。
本書では彼の言動を、自分という「ストーリー」を紡ぐことで
有権者の支持を得るための彼の手法だと、指摘しています。
そして本書で大部分を占めるサルコジの「ストーリー」は、実際に面白いです。

成績はぱっとせず、背が低いというコンプレックスを抱いていた青年が
バイトで届けものに伺った選挙事務所で勧誘され、政治の道へ。
強い上昇志向と精力的な努力で、フランスでは珍しい一介の党員から大統領まで成り上がったサクセスストリー。
不倫、再婚、妻の駆け落ち、三度目の結婚といったスキャンダラスな私生活。
次々に打ち出される政策、強引な態度、失言。
遠くから眺めているぶんには興味深く、魅力的でさえあります。
けれど。
実際の政治家としてはどうなのか……。
本書でも疑問が投げかけられている通り、次々に打ち出される政策がどのような成果をもたらしているのか、
また彼の強権的な政策の下で犠牲になる人々。
以前に読んだ2005年、2006年の暴動の折のサルコジ大統領の態度を思い返すと
そんなことが頭から離れませんでした。
もちろん、政治の善悪は各自の立場や事情によって、真逆になるものではありますが。

文体は読みやすく、サルコジという役者のストーリーはおもしろく、
フランスの現代社会や政治についても窺える本でした。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「サルコジはビジネスの世界の論理を深く理解し、マーケティング理論を実践している
国家経営者なのだ。強い指導力を持った経営者だからこそ、怖いもの知らずの行動ぶりを
誇り、すべてを自分の統制下に置こうとし、派手な私生活を隠しもしない。こうして、
自分という商品を有権者に売り込むのである。……本書は、サルコジの政治手法を検証
しつつ、現代の世界の潮流になろうとしているマーケティング政治の実態とからくりを
解明するのが目的である」。
 確かに、こうした分析もなかなかの冴えと論理性を持ってはいるのだが、基本的に
本書はサルコジの生い立ちや異性関係、政治家としての歩みを綴った評伝。

 ひとつには専門性の高度化により無知蒙昧で不勉強なたかが政治家風情では政策への
介入が困難なものと化したが故に、ひとつには「政治の感情的、情熱的な側面がますます
強まっている」が故に、現代における政治家に求められる最大の資質と言えば、その
メッセージを強力に発信する能力であり、その雄弁術に説得力を持たせるためのセルフ・
プロデュース能力となった。かくして今や、何を発信するか、ではなく、どう発信するか、
誰が発信するか、が問われるべきことと化した。

 本書はフランス、サルコジを例に「国を担う政治家の時代」から「エキスパートの時代」、
そして来るべき「ストーリーテラーの時代」の到来を語る。
 筆者も強調するように、これは決してフランスに固有の文脈ではない。
 作家のことばを手がかりに、「ストーリーテリングは決してうまくいかない戦略なんだ。
宴はいずれ終わる。宴の後にだまされたと気づいた民衆の復讐が待っている」との結論を
筆者は引き出す。
 歴史の経過を見るにこの結論自体はまだ早計との感はあるが、ひとまずの間接民主政の
終着点と呼ぶべきこの事態を考えるにおいては絶好の素材を提供する一冊。
 もちろん単純にサルコジの立身出世伝としても面白いテキスト。
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