消費者金融が、「お手軽な借金」つまり「所得の前借り」を助長し、
多重債務者を次々と食い物にしてきたカラクリが
見事に描かれた好著。銀行、クレジット会社からヤミ金まで、
ある意味で「金融食物連鎖」を形成する仲間、グルだったことも、
明快に分かります。
本書が示唆しているように、この業界はもはや社会悪でしかないのかも。
というか、物価も給料も上がらない流れのなか、
たとえ法定金利の範囲内であっても、お手軽に借金する行為は自殺行為。
自分の未来を奪う行為であって、終章の題名「借金は悪の時代」は言いえて妙です。
著者に対する業界からの圧力、嫌がらせがないか大いに心配ですが、
それを考えると勇気ある出版です。
(1)消費者金融は、多重債務者の救済コストを社会に押し付けたという指摘、
(2)さらに、クレジットカードと連動した流通系・交通系のポイントカードや電子マネーが、
サラ金が道を作った“焼き畑ビジネス”の後継者になるという指摘は慧眼です。