熱血漫画の本宮氏が、熱い金太郎とともに帰ってきた!前シリーズの「サラリーマン金太郎」は、金太郎の志半ばの段階で、マンネリにも陥っておらず、まだ、描ける余地を十分、残していながら終わってしまい、その後、本宮氏は、彼がその本領を発揮できるとは思えない政治漫画路線に入り込んでしまった。「国が燃える」では、大きな社会問題まで引き起こし、周知のとおり、連載打切りとなってしまったわけだが、打切りの経緯は別にして、はっきりいって、本宮氏らしい熱血漫画ではなく、読んでいても退屈な作品であったのは事実だ。やはり、本宮氏は、良い意味でハチャメチャで、豪快な、熱血漫画を書くべき人だろう。そういう意味で、この「サラリーマン金太郎」や「昼まで寝太郎」の連載開始を、ファンとしては、諸手を挙げて歓迎したい。
さて、この新シリーズのマネーウォーズ編での金太郎は、外資系投資銀行のディーラーから再出発するのだが、前シリーズでの懐かしい面々とのエピソードを巧みにストーリーに取り込みながら、まずは、往時の熱い「サラリーマン金太郎」をしのばせる好調な再スタートを切っているといっていいだろう。
今後、金太郎に何をさせ、どんな最終ゴールを迎えさせるのか、本宮氏の手腕が注目されるのだが、本宮氏には、連載再開にあたって、どうしても、一言、いっておきたいことがある。本宮氏が、この作品と同じように連載再開した平成版「俺の空」では、「連載再開にあたって、どこまで構想を練っていたのか?」と首を傾げざるを得ないような低レベルの内容のまま、無残な打切りとなってしまっているのだ。本宮氏には、熱烈な本宮熱血漫画ファンを二度と落胆させることのないよう、そして、それ以上に、一度完結させた自らの傑作漫画に泥を塗ることのないよう、この「サラリーマン金太郎」の連載再開にあたっては、十分な構想を練っていたことを、ぜひ、今後の展開の中で見せてほしい。