本書に書かれていることは基本的にまともである。特に前半で書かれている現代人の消費行動に対する批判はもっともだと思った。人並みの消費をやめることで、資本主義に踊らされないという主張には個人的に賛成である。無駄な消費をやめて貯金することが大事だという当たり前のことを言っているが、どうしてそれが大事かということを全編にわたって強調している。自分の消費行動を見直したい人や貯金したい人は本書を読むといいかもしれない。
ただ、筆者の節約方法は余りにも極端だ。あたかも金を至上の価値と見なしているかのようだ。子供を焼肉屋に連れて行ったことがないというエピソードはさすがにあんまりなのではないか。ここまで金をケチると弊害の方が大きくなってしまう。また、家の建築を一部自分で行うというのも非現実的。なかなか筆者の節約法は参考にならない。また、本書の後半は前半とはうって変わって投資マニュアルと化している。この展開はちょっと不自然なのでは。しかも後半はかなり専門的な内容となっており、投資の入門者にとっては理解が難しい。