「素人が戦略を語るとき、将軍は兵站を語る」と言う格言がある。これに倣えば、本書は「経営学者・コンサルタントが戦略を語るとき、実務家は社員を語る」とでも言えば良いのだろう。嘗て最前線を兵士として戦った将軍の一言一言が、工場技術者から経営者まで、ビジネスマンを45年間続けたわが身に全て納得できるものであった。
形式が、2ページに1テーマでまとめてあり読みやすい。だからと言って安直なハウツーものではない。マックス・ウェバーを始めとする、経済学・経営学の泰斗たちが喝破した経営の奥義や米陸軍の指揮官養成マニュアルが巧みに援用されており、それらへの入門書としても活用できる。
忙しいバリバリの現役ビジネスパーソンへお薦めの好著である。