映画を見て 5年ぶりに原作を読み返しました。
以前読んだ時も号泣したのですが、やはり今回も涙が止まりませんでした。
今回読んでいて思ったのは、「マディソン郡の橋」と主題が同じではないか・・という事です。
著者の文学的才能をうんぬん言えるほど、私には文才がありませんが、
私は 著者の言葉の選び方が好きです。
人は自分が経験したことのないことは理解するのが難しいということを
他の皆さんのレビューを読んで感じました。
人生経験、恋愛経験は十人十色ですが、
精神的にも性的にもピッタリと隙間なく合う、
本当の意味で相性の良い相手に巡り合ったことのある人なら
この小説の深みを読み取ることができるのではないでしょうか?
これ以上の相手はいないとわかっていながらも
状況が許さずに、結ばれない恋を経験した人には
表現の一つ一つに共感できるところがあると思います。
人生は一度きり いつの瞬間にも選択を迫られ
否応なしに選択をしつつ生きている
選択できなかったからといって それが本物の愛ではなかったとは言い切れない。
忘れられない人がいながら 別の人と家庭を築いていたとしても、
それが 嘘の人生であるとも言えない。
選択しなかった人生を 時には悔やみつつも
自分の選択が正しかったと納得できるように、もがき努力するのが人かもしれない。
若く美しかった頃 お互いを貪るように夢中になって狂おしいほどに愛し合った日々の思い出を持つ人は
何もない人生を送る人よりは
苦しいながらも幸せなのではないでしょうか。
でもその半面で、
この小説を酷評している人は、愛する人と結ばれて
幸せな生活を送っている人なのではないか・・・と少し羨ましくも思えました。
諦めなければならなかった大切な人との思い出を胸に生きている人が多いからこそ
この作品や マディソン郡の橋が ヒットするんじゃないでしょうか・・・