以前に私はサヤ取りに興味を持ち、実際に売買をやったことがあるが、思惑とはずれかなりの損失をし、その苦い経験以来、片張りにツナギを入れる売買を持ち技として、サヤ取りは行っていないが、サヤの重要性は実感しており、場帖とともにブロックだけは毎日必ず記入している。そんな人間からすると、本当にこの入門書がその時にあれば、ああした間違いは犯さなかったであろうにと悔やまれる。
この本の素晴らしい所は、要領よくまとめていて、初心者にも非常にわかり易いところである。情報量もそう多くない事が初心者にとってはかえって望ましい事だし、具体的な売買の記録をもって説明を加えている所もいい。 それともう一つは、あくまで実践者の立場から、どのような準備をしてどうすればよいかを具体的に書いてある点である。大変参考になったのは第四章「リスク管理とサヤ取りの手法」の箇所である。リスクマネージメント、資金管理の重要性を相場の本質と捉え、逆張り順張りに対する考察にまで至っている点は、日々実際にポジションを持つ者として、納得しました。
サヤに対する分類と、明快な戦略は、相場というものの特性をしっかりと捉えていて、片張り屋の私にも大変勉強になった。